「労働者はひとつ」「資本とは非和解」を貫き団結つくろう!

   だ    ん      け    つ
東京北部ユニオン
「街」分会
関町北4-2-11
リサイクルショップ街 気付
2012年日誌

東京北部ユニオン「街」分会・日誌に戻る

“国鉄闘争の火をさらに大きく” 
被災地・福島と固く結び
職場闘争で資本の支配を打ち破る
国鉄闘争全国運動の発展を!
 871号~(2012.11.5~)
851号~(2012.9.19~.11.3)
831号~(2012.7.27~9.18) 811号~830号(2012.6.26~7.26)
791号~810号(2012.5.18~6.26) 771号~790号(2012.4.~5.17)
 751号~770号(2012.2.~3.30) 731号~750号(2011.10.~12.24)
  711号~730号(2011.10.~12.24) 691号~710号(2011.10.14~11.9)
671号~690号(2011.9.11~10.12) 651号~670号(2011.8.11~9.10)

  631号~650号(2011.7.13~8.10) 611号~630号2011.6.9~7.12)
 591号~610号(2011.4.29~6.8)  571号~590号(2011.3.31~4.28)
  551号~570号(2011.3.6~3.30) 531号~550号(2011.2.5~3.4)
531号~550号(2011.2.5~3.4)
 508号~530号(2011.1.2~2.4)
国鉄分割・民営化反対 1047名解雇撤回
 新たな全国運動スタート!
 491号~507号(2010.11.30~12.29) 461号~490号(2010.10.8~11.29)
   431号~460号(2010.8.16~10.6)  401号~430号(2010.7.4~8.15)
385号~400号(2010.6.14~7.3)
1号―15号 16号~30号 31号-ラスト号
43号~57号(7.1~8.17まで) 58号~74号(8.19~10.11) 75号~87号(10.14~11.12)
 88号~100号(11.13~12.6)  101号~103号(12.8~2009.1.30) 104号~116号(2009.1.31~3.3)
117号~124号(2009.3.4~) 125号~137号(2009.3.21~5.11) 138号~149号(2009.5.16~6.9)
2009年11月労働者集会に向けて、スタート
150号~169号   (2009.6.16~.7.24)
170号~189号  (2009.7.24~8.19)
190号~209号  (2009.8.20~9.26)
210号~235号(2009.9.28~11.5)

2010年春闘の大爆発に向けて、
 236号~255号(2009.11.6~11.9)  256号~271号(2009.11.10~12.29)
 272号~289号2010.1.5~1.31) 290号~309号 2010.2.1~2.27 )
 310号~330号 2010.3.2~3.29)  331号~350号 2010.3.31~4.30 )
 351号~370号 2010.5.1~5.29 )  371号~384号2010.6.1~6.12 )
 

国鉄闘争全国運動のホームページ
http://www.doro-chiba.org/z-undou/z-index.htm

 だ  ん   け  つ  2012年11月3日
870
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378
民主労総ソウル本部が
三里塚にやって来た!
 11・4全国労働者総決起集会を翌々日に控えた11月2日、韓国・民主労総ソウル地域本部の労働者30人が、イジェウン本部長を先頭に今年も三里塚現地を訪れた。

 午前に成田空港に降り立った一行は、田中康宏委員長をはじめ動労千葉の出迎えを受けたあと、休む間もなく成田市天神峰の市東孝雄さん宅前に駆けつけた。今回の参加者も大半が三里塚初体験だ。快晴のもと昼食をはさみ、現闘の同志の案内でさっそく現地調査に臨んだ。市東さん宅わきの監視やぐらに上がると目の前に工事中の第3誘導路が横たわっている。来年3月の供用へ向け重機があわただしく動き回る現場を目の当たりにして、全員が怒りを共有した。

 さらに南台の市東さんの畑、東峰の開拓組合道路、東峰神社、東峰部落、横堀大鉄塔などを回り、頭上40メートルを飛ぶジェット機の大騒音を体感しながら、三里塚46年間の闘いが国策の空港建設を破綻に追い込んでいる現実をリアルに確認した。

 夕方から現地の宿泊所で歓迎の催しが盛大に催された。まずビデオ「三里塚・大地の乱」が上映され、実力闘争の歴史が迫真の映像で伝えられた。現闘が用意した心尽くしの料理が振る舞われ、それぞれの顔もほころぶ中、一日の農作業を終えた反対同盟が次々と駆けつけ、歓迎会が始まった。
 田中委員長の音頭で乾杯。続いて北原鉱治事務局長があいさつに立ち、自らの戦争体験を踏まえながら、「成田は有事のさいには戦争に利用される軍事空港。領土をめぐる問題が取りざたされているが、労働者・農民は連帯して戦争を絶対に阻止しなければならない」と訴えた。これに応え、イジェウン本部長が立ち、「三里塚の同志たちの闘いは必ずや権力の思惑を阻止するでしょう。東南アジアの軍事制覇を狙う米軍の基地を阻止する闘いが、韓国でも起きています。三里塚をわが闘いとして進みます」と決意を表した。

 田中委員長は動労千葉がジェット燃料輸送阻止闘争で反対同盟との血盟を培ってきた過程を振り返り、「労農連帯は動労千葉の宝。民主労総との連帯はもう一つの宝だ。この二つがあればわれわれは必ず勝利できます」と闘いの中でつかんだ確信を語った。

 市東孝雄さんは、「私は農民です。無農薬野菜を年間で56種つくっています。祖父、父、私と3代90年耕してきた土地を、農地法を悪用して取ろうという裁判が行われています。労働者と農民、力を合わせて闘います」と力強く決意を表した。さらに反対同盟から、萩原富夫さん、宮本麻子さん、伊藤信晴さんが自己紹介と闘いの決意を語り、会場は拍手で包まれた。

 民主労総と反対同盟の間で贈り物が交換され、韓国労働者の職場闘争の報告を交えたあいさつが続き、会場のそこここで和やかに交流が深められた。北原さんの「ぜひ歌の披露を」との要請に応え、韓国側からは「朝露」「ニムのための行進曲」が、日本側からは「反対同盟の歌」が歌われた。さらに、この日のために会場設営や料理の準備にいそしんだ現闘の同志たちが紹介され、全学連三里塚現地行動隊の学生が農地を実力で守る決戦に立つ気概を表した。最後に、熱気あふれる全員でのインターナショナル斉唱で締めくくられ、冷え込みが進む夜空に「トゥジェン!」のコールが響き渡った。

 年を追うごとに、韓国労働者との連帯はますます豊かに発展している。目前に迫った11・4労働者集会に、さらにあと一人の参加者を実現すべく奮闘しよう。(TN)

 だ  ん   け  つ  2012年11月2日  
869
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378
広島大で「福島の怒り」とつながり、
御用学者追放を宣言
 10月25日、私たち広大生は、福島からお招きした黒田節子さん(原発いらない福島の女たち)を囲み、「福島とつながろう講演会」を開催。そこに集まった学生・労働者とともに、キャンパスから御用学者を追放し、新自由主義大学を学生の手でひっくり返すまで闘うことを高らかに宣言しました!

 郡山市在住の黒田さんは、パワーポイントを駆使し、現地の状況をリアルに報告してくださいました。「東電なんかは、『想定外、想定外』といったが、もともと3・11くらいの地震はあるかもしれないと言われていた。だからまったく『想定外』ではない」
 「福島では放射能が大気を覆っているが、もう一つ覆っているものがある。それは“情報隠蔽”という黒い雲。これが子どもたちを傷つけている」「郡山市はほぼ全域で、チェルノブイリの例で言うなら、強制的に避難しなくてはならないところ。年間20ミリシーベルト以上になるホットスポットが郡山市だけでも小学校で15校ある」など、事故後、政府・東電によって福島の人々、特に子どもの命が脅かされ続けている状況が明らかにされました。

 さらに、御用学者の許しがたさも黒田さんの報告から実感。山下俊一(福島県立医大副学長)について、「ついに1人から小児甲状腺ガンが見つかりました。それに対して『普通、原発事故の4年後しか出ないから、事故によるものではない』などと、ぬけぬけと言っている」と弾劾。

 そして最後に、「私はかつて父親に『なんで戦争に反対しなかったの』とくってかかったことがある。いま私たちは若い世代に『なんで原発全廃しなかったの』と言われてもしょうがない。そうならないよう、精一杯やっていきたい」と福島の地で闘い抜く決意を語られ、「原発・放射能は360度どこをみても困難がある。やはり優先順位があるとしたら、子どもの避難が最優先。福島の子どもたちを助けてください」と心から訴えられました。黒田さんの涙ながらの訴えに、「心から連帯したい!」と参加した全員が気持ちを固めることができました。

 最後のまとめとして、全学連副委員長・鈴木研也君がアピールに立ちました。「ここに集まったみなさんの総意として、福島の人とつながり、山下・神谷という御用学者を大学界・医学界から追放していこう。大学を変えていこう」「3・11は『大学・学問がこれでいいのか』ということを根本からつきつけた。新自由主義によって、大学は企業の利益に役立つかどうかが基準になった。大学の人事・経営を大企業が直接掌握し、広大は原発を造っている三菱重工に握られている。その中で教職員・院生は競争競争で、企業にすり寄ってカネを取ってくることでしか生き残れなくなり、横のつながりや共同性が奪われ、自殺が相次ぐキャンパスになった」と訴えました。
 10月2日、広大では教授が飛び降り自殺を図るという痛ましい事件が起きました。広大は全国大学で「自殺者ナンバーワン」と言われています。しかし当局は何もなかったかのようにこの件に一切口をつぐみ、これまで通りの大学運営を続けようとしています。「東の筑波、西の広大」といわれ、80年代以降の「大学改革」=新自由主義大学化の旗振り役を担わされてきた広島大は、政府・文科省べったりの御用学者を大量輩出する一方で、多くの学生・教職員の命を奪ってきたのです。これについて鈴木君は「大学が変わらなければいけない! 福島で起きていることと、僕たちの大学で起きていることの根っこは一つ。国や資本に生活、権利、決定権が奪われている。このままではいけない。3・11をきっかけに、全国の学生がキャンパスから同じ気持ちで行動に立ち上がっている。大学を学生・教職員の手にとり戻そう! 新自由主義と闘う11・4全国労働者総決起集会に集まろう!」と締めくくりました。

 後期開幕以来、私たちはキャンパスで福島の怒りを訴え、御用学者との闘いを強めてきました。10・25に先立ち、広大原医研の所長であり山下と並ぶ御用学者・神谷研二(福島県立医大副学長)に黒田さんとの直接面談を申し込みましたが、「出張で不在」を理由に拒否。浅原学長にいたっては回答すらありません。福島のお母さんの怒りと向き合えず、何が「福島支援」か!

 私たちは、三菱重工に身売りし、原発事故で危機にひんする日帝の安保・核政策を擁護する立場で福島で犯罪的とも言うべき被曝隠しを行う広大当局を、絶対に許しません! 御用学者追放・新自由主義大学粉砕の闘いをキャンパスから巻き起こし、学生自治会再建に向かって突き進みます。(広大)

福大キャンパス内で
「原発と大学を問う」学生集会開催!
 10・19法大闘争の高揚を引き継ぎ、10月23日福島大学キャンパス内において、「福大から原発と大学を問う学生集会」が開催された。福島大当局は、同日開催を予定していた元原発労働者斎藤征二さんの講演会の教室貸し出しを不許可にした。昨年以来計4回にわたって学生の教室貸出申請を不許可にしている。にもかかわらず、9月9日には「今“フクシマ”が知るべきこと!」と銘打った福島医科大副学長・山下俊一をはじめとする御用学者シンポジウムに教室を貸し出している。福島県民健康管理調査での「秘密会議」開催など、あらゆる人々の怒りの的になっている山下俊一ら御用学者と福島の地において闘い、現在の大学のあり方を問うていくことが本集会の趣旨だ。
 集会開始直前、教室貸出不許可にかかわった入戸野学長をはじめとする3人の責任者の名前が貼り出された机とイスが、キャンパス中央に並べられる。事前に提出した申し入れ書への回答を求めてのセッティングだ。そこに登場したのが、教室貸出不許可の責任者でもある工藤副学長を先頭とする弾圧職員だ。「学外者は出ていけ。全学連の集会は、福島大学の教員、職員、学生の総意として禁止されている」。しかしこれを切り裂くように、共生システム理工学類・2年のW君が高らかに集会の開始を宣言した。

 「私たちは福大から原発と大学を考える実行委員会の者です。本日私たちが企画した元原発労働者斎藤征二さんの講演会が、福大当局によって教室貸出が不許可にされました」「福島大学は先月、山下俊一氏の講演会には教室を貸し出しています。福島大学は、自分たちには都合の悪い人たちは締め出す、そんなみみっちい大学だったのでしょうか!」。あらゆる制動をはねのけ、腹を固め闘いに立ちあがった学生のアピールが本当に感動的だ。

 続いて子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク・椎名千恵子さんが発言。「福島大学は集会をやめさせようとしていますが、福島で起きている事態はそれどころではありません! これからを生きる若い人たちが深刻な事態に直面しているのです!」と渾身の訴え。穏やかながらも、怒りのこもった椎名さんの一言一言がキャンパス内に響き渡っていく。引き続いて斎藤郁真全学連委員長をはじめとする全国学生のアピールが行われた。

 周囲にも徐々に学生が集まってくる。その中で人間発達文化学類3年・H君がマイクを手にとり、アピールを行った。「福島大学では今声を上げられない現実がある。本日も教室を借りることができませんでした。しかし山下俊一氏には教室を貸し出しています。福大は原発を推進しているとしか考えられません。大学ではどのような主張も圧殺されてはなりません」と改めて福大当局の姿勢を追及した。

 集会終了後、学生の声を無視し、集会に現れなかった入戸野学長に抗議するべく本部棟前に移動。しかし「入ったら建造物侵入だ」と叫び、強行に立ち入りを禁止してくる。「抗議文は受け取らない」と頑なに拒否する当局に対し「一人の福大生としての声を聞いてください」とW君が迫る。ついには抗議文を学長に渡すことと、回答を行うことを確約させた。

 夕方には、「原発で働き、原発に反対する」と題し、元原発労働者斎藤征二さんの講演会が開催された。斎藤さんは自らの経験をもとに、全原発はただちに停止・廃炉以外にないことを熱く語った。福島第一原発事故についても、「今回の事態は政治の責任。事故収束作業に若い人を送り込むのは殺人行為だ」と弾劾。さらに、「原発と基地は一緒。この前沖縄に行ってオスプレイを目の前で見たが、このままでは沖縄の人々の生活が壊されてしまう」「自分は戦争も経験した。原発も戦争も責任がだれにあるのかはっきりさせなければならない」と、社会を根本的に変えなければならないと訴えた。そして労働組合結成時、「原発での労働は命の切り売り」「人の痛みは自分の痛み」「労働運動とは階級闘争である」と関生の武委員長に教わったと語り、労働組合の重要性と、自らも発言を行う11・4全国労働者集会への結集を呼びかけた。

 講演会には、福大生の飛び入りも複数参加。福大生は、原発や放射能のことを真剣に考え、キャンパスから声を上げたいと考えている。だからこそ今の福大の現状はなんとしてもぶち破らなければならない。法大・福大につづき、全国キャンパスから反乱をおこそう! 11・4集会1万人結集をなんとしてもかちとろう! (全学連・S)。

 だ  ん   け  つ  2012年10月29日
868
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378
札幌で国鉄闘争全国運動の
10月集会が画期的成功
 10月21日、国鉄闘争全国運動・北海道の主催で、北海道総決起集会が開催され、昨年を上回る結集で大成功しました。

 集会は、司会あいさつに続いて、呼びかけ団体の自交総連北海道地連の労働者から、「日航も国鉄と同じ安全を無視した組合つぶし。他人ごとではない。原発事故では国家も裁判所もみんなグル。子どもの未来を大切にしないような国はあってはならない。だから団結して闘おう」との訴えがありました。
 国労旭川闘争団の成田さんは、「故郷の地・北海道の国鉄集会で発言するのは感無量」と語った上で、「4・9政治和解」を徹底的に弾劾し、国鉄1047名解雇撤回闘争を、筋を通して闘い抜く決意を明らかにしました。その上で、青年労働者の決起を先頭に10・1外注化阻止の闘いが爆発し、動労千葉への6・29判決が示すように、国鉄分割・民営化を根底からくつがえす展望が切り開かれていることを報告、11・4日比谷で会いましょうと結びました。

 大阪から駆けつけた教育労働者は、6・19橋下打倒闘争への北海道からの結集に感謝の意を表し、この春の卒業式闘争の経過を中心に闘いの前進を報告してくれました。橋下の攻撃が、公務員全員解雇・非正規化による団結破壊・労組破壊であることを見すえ、処分を恐れぬ闘いを打ちぬくことが団結を強化していく道であると強調されました。

 基調提起に立ったタクシー労働者は先ず、職場の闘いで団結を拡大し、この集会に同じ職場の組合員が多数参加していると報告しました。そしてタクシーでの急激な賃金の低下が、新自由主義攻撃とその破綻の結果である世界大恐慌によるものであり、今や全世界で新自由主義に対する労働者階級の反乱が燃え広がっていることを明らかにしました。さらに新自由主義の下では労働者だけでなく学生も高齢者も、誰もが生きられないことに多くの人が気付き始め、反原発の闘いの爆発が示すように「根本的な体制変革」が始まっていることを強調しました。具体的には、まともに列車を走らせることが出来なくなったJR北海道の現実も実は外注化が原因であり、動労千葉・動労総連合に続いて外注化阻止の闘いにともに立ち上がろうと訴えました。また、経済界が泊原発再稼働への動きを強めていることに対して、街頭だけでなく、タクシーでの取組みを紹介して職場から反撃していこうと呼びかけました。

 これを受けて自治体、NTT、電機、非正規などの仲間が次々と闘う決意を明らかにし、最後に司会の労働者からの11・4総結集の提起を受けて集会を終えました。(北海道・JS)




 だ  ん   け  つ  2012年10月26日  
867
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378

鈴コン分会の闘う仲間を迎え、
東海で労働者集会開く
 10月21日、東京西部ユニオン・鈴木コンクリート工業分会の鈴木善弘さんを迎えて東海労働者集会(呼びかけ東海合同労組/ス労自主中京分会連/愛知労組交流センター/三重労組交流センター/動労千葉を支援する会・東海)が、名古屋市教育館で開催されました。

 3年前、東京板橋区の舟渡にある工場で、非正規の生コンドライバーが組合をつくりました。鈴木資本は、3カ月雇用の繰り返しとダミー会社を使って労働組合を潰してきた歴史をもっています。しかし、7年の歳月をかけて職場の仲間の不満や怒りを組織して2009年に組合結成を宣言。

 第一次要求では、「会社指定休日の厳守と休業手当60%支給、60歳再雇用者の賃下げの阻止、就業規則の開示・手交」などを要求。翌月には「継続雇用、道路交通法の順守」などで会社を追いつめる中で、鈴木資本は解雇の脅しで組合の分裂を画策。この組合破壊攻撃との激しい攻防の中で、仲間の解雇を許さず労働者の命ともいうべき団結を守り抜いてきたのが今の鈴コン分会です。会社は亡くなった田口組合員に対する解雇撤回のストライキに対し、「違法スト・無断欠勤」などの難癖をつけて処分を繰り返したあげく、昨年末には組合執行部全員を含め4人を雇い止め解雇してきたのです。

 不当解雇撤回を闘う当該の鈴木善弘さんは、鈴コン分会の闘いを誇りをもって熱く訴えました。「そこからが凄い。裁判所も不当な解雇を認めるような仮払い決定を出し、地域の労働組合や全国からの力強い支援・連帯が拡大している」「俺たちは裁判で勝って職場に戻るためだけに闘っているわけではないよ。労働組合をつくらせないために『3カ月雇用』を繰り返し、分裂組合をつくって闘争を破壊する鈴木資本は、『10割非正規化』をめざす資本家階級の代表なんだ。だから鈴コン闘争の勝利は、『非正規職撤廃』というすべての労働者の未来をかけた闘いなんだ」「そして、この闘いを俺たちが勝利の展望をもってやれるのは、動労千葉がJRの外注化攻撃を12年間も止めてきたからだ」と、「国鉄1047名解雇撤回!外注化阻止・非正規職撤廃!を掲げて闘われる11・4全国労働者集会に結集しよう!」と力強く呼びかけました。

 東海労働者集会は、不当弾圧をはねかえして奪還された三重支部の仲間とともに参加者全員で「全国の仲間とともにこの鈴コン闘争を支援し、勝利のために闘おう!」「労働組合が『非正規化』『被曝労働』を容認することで、労働者にとっての生き地獄がまかりとおってしまっている、この現実をひっくりかえそう!」「資本による解雇が吹き荒れ、労働者が無権利化されるようになった大きな転換点は、国鉄改革法による分割・民営化攻撃だった。今この国鉄改革法をうち破り、不当労働行為を謝罪させ、解雇撤回・JR復帰をめざす新たな大運動が呼びかけられている。労働者の未来をかけて、動労千葉を先頭とする外注化阻止の闘いの勝利をともにきりひらこう!」と集会アピールを採択し、
11月4日東京・日比谷で、労働組合の隊列を増やして再会することを約束しました。(東海合同労組・K)

基地も原発もいらない!
 
青森で福島・沖縄と結ぶ集会

 10月19日18時から青森県八戸市にて、「10・19基地も原発もいらない!青森・三八労働者集会」が開催され、地区労組を中心に105人が結集した。

 冒頭、集会呼びかけ人の2人が挨拶。南部バス労組・間山正茂委員長は、多数の核施設と基地がある青森の現実を糾弾し「今こそなくそう!」とあいさつ。NAZEN青森共同代表・岩田雅一牧師は、「抑圧の最前線としてあるのが六ヶ所」「労働者は最前線に立つ存在」であり、ともに闘うと決意を述べた。後援団体あいさつを平労三八地本議長が行った。

 集会の副題は、「沖縄、福島、青森をつなげよう」。3氏からのアピールが続いた。はじめに、福島診療所建設委員会の渡辺馨さんがアピール。「福島は今、除染、医療特区、避難地域の実験場だ。子どもたちはどこまで耐えられるかを調べるモルモットにされている。この現状を打ち破るために診療所を建設して闘う」と支援を訴えた。

 元沖縄基地労働者の水島満久さんは、まず米兵による女性暴行事件を弾劾した。そして「オスプレイ配備に反対し命を守る闘いを、県民とともに闘うと基地労働者が決意を固め、沖縄の闘いは新たな段階に動き出した」と情勢を伝え、沖縄と連帯して戦争と基地、原発をなくそうと熱く提起。そのためにも、必ずぶつかる「雇用・生活はどうする?」という課題にいかに答えるかと問いかけ、「労働者として解雇は許さない。人間として基地と戦争はいらない。そして、基地は国策であり責任は政府にあることをはっきりさせる。その立場に立つことで基地労働者は生きていける」と、国策で基地と核施設が強制され同じ状況下にある青森の労働者に、闘って未来を切り開こうと呼びかけた。

 動労水戸の石井真一委員長は、「茨城もぜひつながりに入れてほしい」と笑顔で提案、被曝労働拒否闘争の前進を報告した。「茨城には東海村第一・第二原発があり、JCO臨界事故の時にはサイレンが鳴り響き乗客が逃げる中、JR当局は職員に逃げるなと命令した」「そのJRは今、国の福島復興キャンペーンの先頭に立ち、広野駅からさらに原発近くへ運行を伸ばそうとしている」と原発推進体制JRを弾劾。今夏、ラジエーター清掃を「除染ではない」と強弁し、いやがる青年に被曝労働を強制するJR東へのストライキ闘争で青年が結集したことを報告した。各人から11・4集会の結集が呼びかけられた。

 まとめを集会呼びかけ人であり、百万人署名運動・青森県連絡会代表の中道雅史さんが行った。「青森は『北の沖縄』であり、反戦反核反貧困の闘いの最前線。次回総選挙の結果次第では露骨な核武装論者の政権が誕生する。性根を入れて闘っていこう」と三沢、六ヶ所、大間闘争の方針を提起した。

 20日、NAZEN青森、百万人署名運動・青森県連絡会、8・6広島-8・9長崎反戦反核統一実、ス労自主の仲間は、三沢基地ゲート前に結集。三沢の労働者、兵士に向かってオスプレイ沖縄配備と全国訓練反対をアピール。水島さんは、「基地は戦争のためにある。振興策ではない。戦争のための基地はなくすべきだ」と連帯の思いを込めて訴えた。三角忠さんは、「日米の朝鮮、中国侵略戦争体制強化を批判し、核と基地の拠点青森の闘いを全国の力で闘う」とアピール。

 二日間の闘いは、基地と原発の集中点に向けて断固として闘う労働組合・労働者が、同じ一つの敵にともに立ち向かっている連帯感を生み出した。
11・4集会への組織化を闘い再会することを誓った。(青森・S)

 だ  ん   け  つ  2012年10月24日
866
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378
10・19官邸前デモに
全国学生が大登場!
 10月19日、首相官邸前をはじめとした霞ヶ関一帯でのでの反原発デモが数万の結集で闘われました。

 この日は同時に法大において「10・19法大解放総決起集会」とデモが法大生1000名と全国学生によって圧倒的に打ち抜かれ、その熱気さめやらぬまま霞ヶ関での行動に法大・文化連盟を先頭に全国大学の闘う学生が大結集しました。
  官邸前では同学会を再建した京都大や広島大、福島大をはじめ全国大学の旗が林立し、「再稼働反対!」「キャンパスから原発止めよう!」「学生自治会をつくろう!」の声をとどろかせました。

 また全国学生は文科省前の「ふくしま集団疎開裁判」を闘う福島の方たちの抗議行動にも合流し、御用学者・山下俊一らによる「秘密会議」への怒りをはじめとした「フクシマの怒り」と団結した闘いを打ち抜きました。

 
職場・キャンパスから闘い、街頭闘争へ! さらにその闘いを職場・キャンパスへ! 大恐慌下で危機にあえぎ戦争と大失業に突き進むぐ野田政権を、11・4労働者総決起集会-11・11反原発1000万人行動の大爆発で打倒しよう! (法政大・U)

中国・海南省で火力発電所の建設に反対し、6000人の暴動続く
 海南省三亜市楽東黎族自治県鶯歌海鎮で、火力発電所の建設に反対する暴動が、10月13日より連日続いている(写真は事件を報道する香港紙『明報』10月21日号)

楽東県政府と中国国家電力グループは、今年3月に鶯歌海鎮に火力発電所を建設することを決定したが、人口1万8000人の鎮で、環境破壊に抗議する1万人の抗議行動が爆発し、鎮全体がストライキのような状況となった。そこで鎮政府はこの計画を撤回し、他の場所へと建設計画を変更した。しかし新たな2カ所の候補地でも反対運動が爆発して破産。再び建設計画が鶯歌海鎮に戻ってきたのである。
 10月13日より住民は鶯歌海鎮政府と漁政局の門の前に集まって入り口を封鎖し、抗議行動を展開した。その数は6000人とも1万人ともいわれている。16日になって警察が導入され、住民と警察が対峙する状況となった。18日の夜になって事態はエスカレートした。この晩、10数台の車両、数千人の武装警官が鎮に入り、鎮政府と漁政局を厳戒態勢に置き、住民と全面的に激突した。一人の女性が負傷し、2人が逮捕されたという。催涙弾が打ち込まれ、「一人の男が、4人の武装警官によって手足をつかまれて階段からたたき落され、逮捕されていった。残忍で、強盗のようだ!」と一人の住民は証言している。

 衝突は18日から19日まで続き、多くの負傷者が出たが、20日になって警察は道路に散らばった催涙弾の回収を行い、弾圧の証拠を隠滅した。

 しかし事態はこれで終わらなかった、21日の夜、今度は三亜市政府が数百人の住民に包囲され抗議される事態となった(写真)。武装警官が動員されて、三亜市政府に通じるすべての道路が封鎖され、都市が隔離される中で、住民と警察との間で激しい激突が現在続いているといわれている。すでに数十人が逮捕されたともいわれているが、現在、この事件に関して中国国内では報道規制、ネット規制が敷かれており、正確な負傷者数や逮捕者数は不明である。

 火力発電所によるすさまじい環境汚染と劣悪極まる炭鉱労働者の状況は、一貫して中国で大きな問題となってきた。鶯歌海鎮住民は、「火力発電所建設反対! 環境を守れ!」などのスローガンを掲げて闘っている。中国政府は自らが引き起こしたこの現状を逆手にとって、原子力発電所の建設を大々的に推進し、世界最大の原発大国になろうとしているが、日本の福島原発事故はこうした中国政府による原発の「安全性」「クリーン性」の宣伝に対する疑問も激しく呼び起こしつつある。

 鶯歌海鎮をはじめ中国各地で起きている火力発電所(と原子力発電所)に対する中国の労働者・農民・漁民の闘いは、労働者・農民・漁民の「生きるための」生存権をかけた闘いそのものであり、福島の闘いに通じる政府と電力資本に対する真っ向からの闘いとなっている。労働者は非正規職化や外注化によって職場で「生きられなくなる」とともに、電力資本をはじめとする資本と政府による環境破壊によっても殺されようとしているのである。「非正規職撤廃・原発再稼動阻止」の旗を高々と掲げ、このスローガンのもとで中国の労働者との団結をつくりだしていこう! 11・4集会の高揚をかちとろう!(G)



 だ  ん   け  つ  2012年10月21日  
865
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378

鉄運訴訟の極悪判決粉砕し、
秋田11・4への総決起集会デモ
 10月14日午後1時半から、秋田市のジョイナスで「国鉄1047名の解雇撤回!外注化阻止・非正規職撤廃!すべての原発をなくそう!秋田総決起集会」とデモ行進が40人の結集で戦闘的にかちとられた。

 集会はまず、国労7月全国大会闘争、独自集会、そして伊東市民に大歓迎された市内デモの記録DVDを上映。冒頭から一気に闘う機運がみなぎる中で、「ともに闘う秋田の会」共同代表Kさんによる、「『前進』の記事を読み、小玉さんの強い思いや原動力を共有している。不当な解雇にいたる事実を人々に徹底的に明らかにすれば、必ず勝てる」という力強い開会のあいさつから始まった。
 基調報告に立った鉄道運輸機構訴訟原告・国労秋田闘争団の小玉忠憲さんは、「11日の高裁判決は権力側の独断解釈で書きなぐった極悪の政治的作文にすぎない。勝利に向かって闘い抜く私と、ともに闘う国労組合員・支援共闘の団結と意思は強固で不動です。追いつめられ、危機にのたうち回っているのは国家とJR資本であり、あらゆる方法でJRと鉄運機構を攻めまくり、不退転で闘い抜く」と宣言。さらに「大恐慌―大失業と戦争情勢に対して世界中の労働者階級が生きるためのゼネストに決起している。社会的再生産構造すら破壊してやまない新自由主義に今こそ断を下そう!」と提起し、「動労千葉の検修外注化阻止60時間のストライキ、動労水戸の被曝労働絶対反対闘争と組織拡大の闘いは、JR東日本―全国を揺るがしている。外注化阻止と国鉄1047名闘争こそが闘う労働運動をよみがえらせ、反原発闘争の勝利を土台から支える最先端の攻防だ。11・4に1万人が結集したらこんな社会は絶対に変えられる。全労働者は総結集せよ!」と熱烈なアピ-ルを発した。

 特別報告の第一で、主任弁護人の藤田正人さんが「時効としつつ、必要のないことや被告が主張していないことまで一方的に決めつけて小玉さんを避難している。実に許しがたい。これはJRの実質的責任を認定させた動労千葉の6・29判決をどうにかして覆そうとあがく極悪の反動判決です。今ひとつ、国労組合員資格回復訴訟ですが、ここでは『労働組合とは何か?』の根本的問いかけを提起しています。今こそ職場生産点で、地域・街頭で、法廷外での攻めの闘いが決定的に重要です。彼らは外注化阻止闘争の広がりを恐れ、11・4を怖がっています。大成功させましょう!」と訴えた。

 特別報告の第二として、福島診療所建設委員会の事務局から報告が行われた。県による県民健康管理調査を例に「4万人の基礎デ-タで2人に1人の症状が出ているというのに、秘密会合で『原発事故と因果関係はない』と結論づけるシナリオが暴露された。国や県、山下らの殺人行為や分断攻撃はもう許されない! 避難しようにも避難できない若い母親・子どもたち、そして福島でともに生きること、語り問い直す場としての診療所建設が切実に求められています。さまざまな妨害があるでしょう。しかしこの秋、断固として診療を開始します。一層の御協力と御支援を」と報告され、全参加者の心と魂を揺さぶった。

 連帯のあいさつが、新潟、宮城、福島と続き、青森からは「19日の八戸集会から大間原発を撃つ20日~21日ツアー」への結集が訴えられた。集会後のデモ行進は、軽快なリズムコ-ルで駅前を一周し、総団結で11・4へ攻め上ることを誓い合った。(TK)

10・19法大で1000人の
学内大集会!
 法大生怒り爆発!
 全国の仲間のみなさん! ついに、「監獄大学」=法政大学の中から、法大生の歴史的決起が開始されました! 10月19日、文化連盟と法大生の結合を恐れた法大当局は朝から厳戒態勢を敷き、昼休み直前にキャンパス中央を封鎖。法大生を暴力的に学内に閉じこめようとしました。しかし! 法大当局の最後の手段である「キャンパス封鎖」をぶち破る決起がついに学内から始まったのです!

 12時40分、昼休みのチャイムと同時に、学内には文化連盟ののぼり旗が屹立し、処分策動と闘う武田雄飛丸君(国際文化学部3年)が 「みなさん! 法大当局は文化連盟だけでなく、大学に批判的な学生を排除する動きを強めています。『ルール』を掲げる法大当局が今も僕を勝手に盗撮している。この弾圧職員こそが、大学を腐らせている! 学祭規制を撤廃させよう! 」と渾身の訴え。これに応え、続々と法大生が結集し、法大当局を重包囲! 追いつめられた法大当局はメガホンを破壊し、武田君ら文化連盟の学生を暴力的に学外に排除しようとしました。

これに対して学内外で怒りが大爆発! 広場は1000人の法大生で埋めつくされました。
 法大当局への積もりに積もった怒りが爆発し、集まった法大生全員が文化連盟を応援し、弾圧職員にカラーコーンを投げつける法大生も! そして、門前では斎藤郁真委員長を先頭に、恩田亮君や増井真琴君、そして全国から駆けつけた学生が次々とマイクを握り、法大当局の暴力支配を徹底弾劾し、法大生に「デモに出よう!」と訴えました。

 13時半、いよいよデモに出発! 「法政大学は学生弾圧をやめろ!」「学祭規制粉砕!」「武田君への処分を阻止するぞ!」。学内の感動的決起によってデモは大高揚し、国家権力を圧倒! 弾圧を許さず、法大生―全国学生が心を一つにデモを貫徹しました!

 「新自由主義大学=原発翼賛大学にキャンパスから反乱を起こそう!」と全国学生が団結を打ち固めた全学連大会の実践として闘われた10・19闘争は、文化連盟の学内決起とそれに続く法大生1000人の決起によって大爆発し、06年3・14以来の弾圧体制を完全に吹き飛ばしてついにキャンパスを解放しました! その根底にあるものは、規制と処分、そして弾圧職員に象徴されるキャンパス支配に対する怒りです。動労千葉・動労水戸の外注化阻止決戦に続いて、青年・学生の新自由主義への反乱が開始されました!

 さらに、10・19闘争は、文化連盟と法大生、文化連盟と全国学生の強固な団結を打ち固める闘いとなりました。学生が団結してキャンパスから闘いに立ちあがった時に、新自由主義大学を必ず粉砕できる!

 法大闘争は、10・19をもっていよいよ文化連盟の組織拡大をかちとる新段階に入りました。追いつめられた法大当局は早くも武田君への処分を狙って個別の呼び出しを始めています。法大闘争は、「学祭規制撤廃×武田君への処分阻止」の大闘争に突入します! 何より、11・4集会巨万の大結集に向かって、キャンパスから闘いを巻き起こし、法大生―全国学生の大隊列を日比谷野音に登場させます! (法大・洞口朋子)

 だ  ん   け  つ  2012年10月19日
864
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378
青年が牽引し
広島で労働者総決起集会
 10月13日、広島連帯ユニオン主催で広島労働者総決起集会が開催され、地域の闘う労働組合員を中心に60人が参加し、大成功をおさめた。

 広島の闘う仲間は、10・1外注化阻止決戦の切り開いた地平をすべての職場・地域に広げ、11・4総決起のうねりをつくり出す闘いを開始し、集会に結集した。司会、基調報告、カンパアピールを連帯ユニオン青年部が行い、青年労働者が牽引する集会として画期的成功をかちとった。
 広島連帯ユニオンの鈴木範雄委員長が開会あいさつに立ち、「東京西部ユニオン鈴コン分会の闘いに学んで、執行部を先頭に地域の労働組合を回り、地域共闘・連帯の闘いをつくり出すための闘いに取り組んできた。さらにこの闘いを進めよう」と発言した。

 鈴コン分会の闘いと10・7三里塚での動労千葉・田中委員長の発言の動画が上映され、11月総決起への熱気が高まる中、広島連帯ユニオン青年部長の宮原亮さんが基調提起を行った。

 広島県の外郭団体で1年雇用の非正規職員として働いている宮原さんは、自らの職場でユニオンの支部をつくり、非正規職撤廃・雇い止め解雇阻止の闘いに立ちあがっていることを報告。一緒に参加している職場の仲間を紹介し、会場から拍手がわき起こった。「非正規も雇い止めもしょうがない、団結なんてできないと思わされている現実を、自分の職場で『そうじゃないんだ』ということを示したい。そのためには、私たちは今こそ労働組合として職場に登場し、労働組合に結集して団結すれば絶対に労働者は生きていける、ここにこそ希望があるということを具体的な闘いを通じて明らかにしていこう」と訴えた。そして動労千葉の外注化阻止決戦と一つの闘いとして、非正規職撤廃の地域共闘をつくりだし、11・4に総結集しようと呼びかけた。

 特別報告として、動労千葉とともに外注化阻止決戦を闘い抜く動労西日本の山田和広副委員長が、自らの解雇撤回の闘いと組織拡大の勝利を報告し、外注化阻止、非正規職撤廃・契約社員制度廃止へ闘い抜く決意を述べた。国鉄闘争全国運動呼びかけ人の李東碩さんが「非正規職撤廃は全世界の労働者の課題。大学でもそれは例外ではない。団結してともに闘う」と連帯のあいさつを行った。

 鈴コン闘争支援のカンパアピールに続き、連帯ユニオン組合員を先頭に広島の労働者が続々と決意を表明した。草津病院支部は獄中の中山崇志委員長のメッセージを読み上げ、新自由主義経営で安全崩壊が激しく進行し、火災事故まで発生した草津病院職場から闘いを組織し、組合を拡大していく決意を述べた。広島連帯ユニオン結成以来23年間、団結の核をなしてきた全造船三菱広機分会の古参組合員が、非正規化が進んできた工場で団結を甦らせ、組織をつくってきた教訓を語り、青年の結集に未来があると訴えた。反戦反核、反原発の運動を通して労働組合の決定的な意義をつかみ、ユニオンに加入した新組合員の決意に熱烈な歓迎の拍手が送られた。広島市の自治体で闘う労働者は動労千葉物販で職場交流会を組織していることを報告し、高陽第一診療所労組の森末一義委員長が組合大会の画期的成功を伝え、福島の怒りとともに新自由主義と闘う決意を述べた。最後に広島連帯ユニオン書記長の壹貫田康博広大生協労組委員長が11・4への総決起を訴えて団結がんばろうを行い、集会は大高揚のうちに終了した。

 10・13広島労働者総決起集会は、10・1外注化阻止決戦と一体で進んできた広島の階級的労働運動の実践的前進を示した。自らの職場・地域から闘いを起こし、組織を拡大して絶対に1万の大結集を実現する! 広島の仲間はこの確信に燃え、全員が組織者となって、さらなる職場での闘いに突入した。(広島・O)

首都圏青年労働者集会、JR職場先頭に青年の総反乱開始を宣言
 10月14日に千葉市で開かれた首都圏青年労働者集会は、JRを先頭に全産別から外注化阻止・非正規職撤廃・解雇撤回の青年労働者の総反乱を開始する熱気あふれる集会としてかちとられた。

 集会冒頭に全学連の斎藤郁真委員長が連帯あいさつを行った。精研労組青年部書記長が基調を提起し、10・1外注化阻止決戦の勝利を高らかに宣言。この勝利を巨万の労働組合の決起に結びつけていくのが11・4労働者集会だ。その先頭に青年労働者が立つことを、参加した200人全員が固く決意した。
 基調提起を受けて、JR青年労働者4人が拍手の渦の中を登壇、外注化強行に対する戦闘宣言を発した。
 この決戦のさなかに東労組と決別し動労水戸に結集した運転士が発言に立ち、加入の理由を次のように述べた。「労働者を守るのが労働組合だとずっと腹の中にあった。ライフサイクルの時も、東労組本部と会社で話が進んで、僕は非常に悔しかった。その思いを検修職場のみなさんに味わわせたくなかった」。この日、動労水戸に結集して1年を迎えた青年は、外注化の強行で業務が破綻してもなんの責任もとらないJR資本を徹底弾劾し、「現場はみんな怒っている。動労水戸の先輩たちが25年以上も闘い続けてきた。それを引き継いでわれわれも闘う。非正規職をなくさなければ労働者は生きていけない」と力強く決意を表明。さらに「私も動労水戸への加入は悩んだが、それをのりこえたからこそ今、楽しくやれている。職場ではみんな暗い顔で仕事をしている。これで安全な仕事ができるのか。それを変えられるのは動労水戸、動労千葉、闘う労働組合だ」と自信をもって訴えた。

 動労千葉青年部は「千葉鉄道サービスから『今まで通り業務をやってくれればいい』と言われたが、指揮命令系統がすべて変わった中で『自分たちは今まで通りにできない』と当たり前のことを言って闘っている。業務はまわらなくなった。外注化を止めるために組織拡大で頑張ります」と徹底した職場抵抗闘争で闘う決意を明らかにした。もう一人の青年部員も、外注化でまともに電車が運行されなくなったことを指摘し、「やっぱり闘う労働組合にみんなが結集するしかない」と確信を深めた。

 続いて強制出向差し止め集団訴訟主任代理人の青年弁護士・石田亮さんが発言。さらに国労闘争団の成田昭雄さんが国鉄1047名解雇撤回のアピールを行った。長期にわたる闘争団の闘いの歴史は、青年の心を強烈にとらえた。また東京西部ユニオン・鈴木コンクリート工業分会の鈴木善弘さんが非正規職撤廃へともに闘う決意を述べた。

 後半は各職場の闘いの報告だ。まず郵政の正規職、非正規職の青年労働者が団結旗を持って全員登壇。郵政非正規ユニオンの斎藤裕介委員長が「僕ら非正規職労働者は奪われるものは命と誇りしかないんです。でも僕たちは命も誇りも資本に渡すつもりはない」と熱烈なアピールを発した。団結破壊のための不当配転と闘う労働者は「絶対反対を組合全体の闘いにする」と宣言。非正規職の労働者は「人が足りず死亡事故が起きている。職場は『死人が何人出るのか。明日は俺か、隣のやつか』という状態だ」「(上司のパワハラを受けたが)僕らは当局に魂を売ることはありません」と闘志をたぎらせた。自治体、金属、医療・福祉産別でも外注化・非正規職化との闘いが職場で前進している。合同労組では、非正規職労働者が生き抜くために立ち上がっている。ちば合同労組は青年部を結成した。東京東部ユニオンの仲間は、自身の解雇撤回署名を1千筆集めた。東京西部ユニオン青年部の仲間は、分会を立ち上げ解雇撤回をかちとり職場に団結を拡大している。

 10・1JR外注化阻止決戦は、新自由主義を打ち倒す青年労働者の巨大な反乱とその指導部を生み出した。この労組復権のうねりを11・4労働者集会へ向かって全国に拡大しよう!(KZ) 

集会の基調提起(要旨)
 10・1外注化阻止決戦は勝利した! 国鉄分割・民営化以来、資本とJR東労組という御用組合の支配を根底からひっくり返す平成採の大反乱が開始された。さらにJRを先頭に、あらゆる職場で外注化・非正規職化に対する闘いが拡大し、「世論二分情勢」をつくりだしている。
 この闘いは国境をも越えた。まさに外注化阻止・非正規職撤廃の闘いは、全労働者を獲得し、資本を追いつめる攻勢的闘いだ。外注化・非正規職化と原発の継続で生き延びようとする野田政権と資本家を許さない! 非正規職では生きていけないという青年労働者の怒りを大爆発させよう。
 そのためにも「労働組合に結集し、労働組合に責任を取る」という立場に立とう。労働者の闘いの前進のためにやるべきことをやる。絶対に逃げ出さない。「労働組合をやる」とは労働者の人生を背負うことだからだ。
 勝利の展望は、国鉄分割・民営化に決着をつけること。その核心は国鉄1047名解雇撤回闘争の勝利にある。6・29動労千葉鉄建公団訴訟判決では「JR不採用は不当労働行為」をついに認めさせた。これを武器に、11・4集会のチケットと自分の職場の闘いをもって地域の労組を回り、外注化阻止・非正規職撤廃・解雇撤回で闘う労働組合の巨大なネットワークをつくり出そう。青年こそが先頭に立とう。

 だ  ん   け  つ  2012年10月18日  
863
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378
「さようなら原発」集会に6500人、組合旗押し立て都心をデモ
 10月13日午後、「さようなら原発」1000万署名市民の会主催のさようなら原発集会in日比谷が東京・日比谷野外音楽堂で行われた。会場には、組合旗を押し立て駆けつけた自治体や教労などの労働組合を中心に6500人が結集し、集会後、東京電力本店前などをデモ行進した。

 450人のNAZENの隊列の先頭には、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク代表世話人の佐藤幸子さん、ふくしま合同労組委員長の市川潤子さんが立った。青年労働者や全学連の学生を始めとする部隊は「ふくしま返せ!」「大間原発建設止めろ!」のコールをとどろかせた。

 オープニングコンサートに続き、午後2時、集会が開始された。

 主催者あいさつを呼びかけ人でルポライターの鎌田慧さんが行い、「今現在札幌で1万2千人の集会が行われている。原発に反対する運動はどんどん広がっている。再稼働は認めない。原発は絶対につぶす。被爆労働者をこれ以上つくらない」と語った。同じく呼びかけ人で作家の落合恵子さんのメッセージが紹介され、続いて「訴え1」として東大大学院教授の高橋哲哉さんが「政府が原発維持に向かっていることに怒りを禁じえない。沖縄へのオスプレイ配備も同様だ」と弾劾し、「この国を、人の命と尊厳を大事にするものに変えていきたい」と述べた。

 大きな拍手に迎えられ、子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの森園かずえさんが登壇した。森園さんは「福島原発告訴団の告訴人になってほしい、ふくしま集団疎開裁判を知り広げてほしい、原発事故子ども被災者支援法が成立した」と3点について訴えた後、「福島ではこの夏、昆虫の姿が見えなくなった。そんな中、郡山市ではマラソン大会やビール祭りが行われ、先日は霧雨が降る中で子どもたちが太鼓をたたきながら、おみこしを引いていた」と弾劾。「どんなに『安全・安心キャンペーン』を張られても放射能への恐怖は消えない。福島第一原発で収束作業に当たっている労働者のことを絶対に忘れないでほしい」と切々と訴え、「原発はもうつくっても、再稼働してもいけない。皆さんと一緒に進んでいきたい」と心の底から叫びを発した。
 司会より、青森県大間から駆けつけた小笠原厚子さんが紹介され、緊急アピールを行った。小笠原さんは、母親の故熊谷あさ子さんとともに大間原発建設反対に立ち上がり、強制収用から土地を守るためにログハウスを建てた。熊谷さん亡き後、小笠原さんはこの家を「あさこはうす」と名付け、守りぬいている。

 小笠原さんは、熊谷さんが「数々のいじめや嫌がらせに屈せず工事を14回も止め、原発を建設させなかった。原子炉の建設予定位置を200メートルも移動させ、工事計画を白紙に戻させて、再計画させた。稼働の予定を2年延期させた」と激しい闘いの歴史を振り返った。大間原発の工事再開に対して「政府は再稼働はしない、新規増設は認めないと言った。政府はうそつきだ」と弾劾し、「子どもたちが安心して生活できる国にしましょう」と呼びかけた。

 「訴え2」を呼びかけ人で作家の大江健三郎さんが行い、「私たちは原発をなくす決心を表明し続けている」「私たちの反原発への行進は希望をつくるということ。頑張りましょう」と語った。閉会のあいさつを城南信用金庫理事長の吉原毅さんが行った。

 野田政権と経団連は、一方で「すべての原発を今すぐなくせ!」の声が首相官邸前から全国へと拡大していることに追い詰められながらも、しゃにむに原発政策推進に突き進んでいる。10月1日、3・11で中断していた大間原発の工事を再開した。福島県民健康管理調査の検討委員会の「秘密会」を開き、「子どもの甲状腺がん発生と原発事故に因果関係はない」と開き直った。野田や資本家どもを絶対に打倒し、原発をなくそう!

 
JR東の10・1外注化攻撃に対して、動労千葉や動労水戸が先頭に立って闘いぬき、外注化阻止・非正規職撤廃闘争の勝利的地平をおし開いた。全労働者階級の心にひびく闘いだ。動労水戸は被曝労働拒否のストライキも何度も闘いぬき、労働組合として反原発闘争の先頭で闘っている。動労千葉や動労水戸のような闘う労働組合を全国のあらゆる産別につくり出し、ストライキなどを駆使して闘うことこそ原発をなくす道だ。反原発闘争をいっそう巨大に発展させ原発をなくすために、本物の闘う労働組合を全国・全産別につくり出そう。11・4労働者集会はそのための集会だ。全国から集まり、大成功させよう。(H)
11・4全国労働者総決起集会 11月4日(日)正午  東京・日比谷野外音楽堂

 だ  ん   け  つ  2012年10月13日
862
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378

大間原発建設させるな!
 官邸前に怒りの声とどろく
 「大間つくるな!」「大間やめろ!」。激しいコールが何度何度も繰り返された。10月12日、首相官邸前一帯は青森県大間町に建設予定の大間原発建設工事の再開に怒りが噴出した。「大間原発つくるな」のプラカードやボードも多数登場した。
 「大間やめろ! 再建設だまされない!」の手作りのプラカードを掲げた男性は「2030年代までに原発をゼロにするというのはミエミエのうそだ。政府は大間原発建設再開で原発政策を推進しようとしている。職場の同僚とも『原発の再稼動はおかしい』と話すようになった。反対に立ち上がろう」と熱く語った。

 コールが止み、大間現地から駆けつけた小笠原厚子さんがマイクを握って訴えた。「大間原発は世界で一番危険な原発です。子どもたちが安心して生活できるようにするのは大人の責任です。皆さん大間原発の建設を一緒に止めて行きましょう」

 小笠原さんは、母親の故熊谷あさ子さんとともに大間原発建設反対に立ち上がった。熊谷さんは、炉心の予定地から100メートルの所に土地を所有していた。強制収用から土地を守るために、熊谷さん親子はその土地に2人でログハウスを建てた。引っ越そうとしていた矢先、熊谷さんが病で亡くなったが、小笠原さんはこの家を「あさこはうす」と名づけ、守りぬいている。

 10月10日、8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会が呼びかけて、大間原発の建設主体である電源開発(Jパワー)本社に対する抗議行動が行われた。青森・大間現地や、津軽海峡をはさんだ北海道函館市などでも反対運動が高まりつつある。大間・函館―全国の闘いで大間原発建設を阻止しよう。
 官邸前行動には、再稼動が狙われている伊方原発がある愛媛県からも2人の女性が参加し「命を犠牲にする原発はいらない。松山では毎週金曜日、県庁前で中村知事に『原発いらない!』と抗議をしている」と報告。官邸前に集まった全員が一斉に「伊方原発いらない!」「伊方原発再稼動反対!」と連呼した。

 「原発なくせ!」「ふくしまの子どもたちを守れ!」の行動は、国会前、文科省前、さらに自民党本部前などでも闘いぬかれた。

 
動労千葉を先頭に闘われている外注化阻止・非正規職撤廃の闘いと一体で、職場から被曝労働反対・原発廃絶の闘いを推し進めよう。11・4労働者集会に集まり、その力で大間原発の建設阻止・どの原発の再稼動も許さない・原発廃絶に向かって突き進もう。ふくしまの子どもたちを守ろう。(H)

秋田闘争団・小玉さんへの
控訴棄却
超反動判決弾劾する
 国労秋田闘争団の小玉忠憲さんを原告とする鉄道運輸機構訴訟につき、東京高裁第14民事部(設楽隆一裁判長)は10月11日、控訴棄却の反動判決を出した。同訴訟の一審判決は、国鉄清算事業団による90年4月の解雇を有効とし、JRに採用されたら得られたはずの賃金の損害賠償請求についても消滅時効で切り捨てる許し難いものだった。今回の判決は、それをも上回る極悪の判決だ。東京高裁は動労千葉鉄建公団訴訟の6・29判決を徹底的に意識し、その内容をことごとく覆すためにこの判決を振り下ろしたのだ。

 小玉さんは「停職2回ないし停職6カ月以上の処分を受けた者はJR採用候補者名簿に記載しない」という不採用基準によりJR不採用とされた。判決はこの不採用基準について、合理的であり不当労働行為に該当しないと断定した。不採用基準の策定を不当労働行為と認定した6・29判決を真っ向から否定してきたのだ。また、不採用基準適用の前提となった、小玉さんに対する停職処分についても、「職場規律を公然と乱す非違行為」に対し、国鉄当局が「厳しく対処したのはやむを得ない」として、処分無効の訴えを退けた。だが、その処分は、雪のためわずか数分遅刻したことや、管理者の不当労働行為に抗議したことなどを口実とする、まったく不当なものだったのだ。ここには、国家権力の小玉さんへの階級的憎悪がむき出しになっている。

 さらに、損害賠償請求については、消滅時効で全面的に否定した。6・29判決やこれまでの国労闘争団の鉄建公団訴訟判決は、「JRに法的責任なし」を確定させた03年12月の最高裁判決までは、JR不採用という不法行為の加害者はJRか旧国鉄かは判然としなかったとして、鉄道運輸機構側の「消滅時効の完成」という主張を退けている。ところが今回の高裁判決は、小玉さんが国労秋田地本幹部の妨害によって分割・民営化直後に労働委員会への申し立てができなかった事情をことさらにあげつらい、権利行使をしていないから消滅時効は完成したと言い放っている。

 設楽裁判長は、法廷では「本件控訴を棄却する」と主文だけを読み上げて、そそくさと逃げ去った。その背に、傍聴席から激しい怒りの声が浴びせられた。

 判決後の総括集会で小玉さんは、「この判決は国鉄分割・民営化の過程を経験した労働者には何の説得力もない政治的作文だ。われわれの闘いへの恐怖の表れだ」と喝破、「これでわれわれが参ると思ったら大間違いだ。現場の闘いをつくり反撃することが回答だ」と宣言した。

 外注化阻止決戦は、JR体制を大破綻にたたき込んでいる。この闘いはJRだけでなく全資本家階級を震え上がらせた。今回の判決は、資本家階級総体の意志を体現し、外注化阻止決戦をたたき伏せるとともに、6・29判決の取り戻しをも意図して出されたものだ。だが、こんなもので労働者の闘いを鎮圧することなど不可能だ。超反動判決への怒りもばねに、11・4労働者集会に向けてさらに奮闘しよう。

 この日、小玉さんを先頭に「共に闘う国労の会」は、東京高裁とJR東日本本社前での宣伝行動を貫徹し、国家権力とJR資本に対し、1047名解雇撤回・外注化阻止へ徹底的に闘いぬく戦闘意志をたたきつけた。(東京・K)

 だ  ん   け  つ  2012年10月11日  
861
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378

11・4へ、東京北部・西部両地区
合同
地域連帯集会 開く

 10月5日、「非正規職撤廃・外注化反対・雇い止め阻止」を掲げ、東京北部・西部労働者集会が池袋で100人の結集で行われました。私たち東京武蔵野病院・精研労組(精神医学研究所附属東京武蔵野病院労働組合)は、この日指名ストに突入し、雇い止め抗議の昼休み集会と定期大会をかちとった上で、夜の集会の準備・設営から交流会まで組合として担いました。

 この集会は、私たちの職場でこの3年間で5件も起こっている非正規労働者の雇い止めに対する怒りの場であるとともに、同じ板橋区で雇い止め・非正規職闘争をともに闘い抜いている東京西部ユニオン・鈴木コンクリート工業分会などとの地域連帯集会として行われました。

 集会では、精研労組委員長が「新自由主義と闘おう。国鉄1047名闘争の激しい攻防をやり抜いている動労千葉を軸とする階級的労働運動路線が、今また10・1外注化阻止の闘いを切り開いている。これと一体となって非正規撤廃・外注化阻止を闘おう。正規であろうが非正規であろうが、労働者が現場を動かしている。職場で一つになり、地域とつながり行動すれば、雇い止め解雇攻撃も打ち破れる」と提起。鈴コン分会からは「自分たちは当たり前の主張をしている。3日には東京地裁で最終的な仮払い決定を、資本の保全異議をはねのけて認めさせた。職場で過積載拒否など安全闘争も闘っている。闘って団結すれば労働者は勝てる」と力強い発言を受けました。

 雇い止めで労働委員会闘争を闘う当該、職場の安全闘争を闘っている栄養科の仲間からも決意表明。さらに花輪不二男さんなど鈴コン支援共闘会議の仲間から、そして地域の労働組合からも連帯の挨拶がありました。この集会にあたり、精研労組は鈴コンの仲間と一緒に地域労組回りを行ってきましたが、どの職種、どの職場でも同じ闘いをしているという実感があり、直ちに闘いが伝播しています。大きな教訓がありました。

 最後に「非正規職撤廃・外注化阻止をとことん現場で闘い地域で闘い、11・4全国労働者集会を勝利させよう」と、青年部の音頭で団結ガンバローを行い交流会へ。西部の仲間と大いに盛り上がり、明日からの闘いへと続く場となりました。(精研労組・I)

外注化阻止・非正規職撤廃へ、
国鉄闘争全国運動神奈川集会
 10月5日、「JRは外注化をやめろ!非正規職をなくそう!10・5国鉄闘争全国運動・神奈川集会」が横浜市内において105名の結集で成功しました。

 動労千葉、動労水戸を先頭に国鉄労働者が検修業務外注化に対して人生をかけた闘いに立ち上がっていることと固く団結して、神奈川の地においても「新自由主義と対決する階級的労働運動がここにある!」と示し、階級的労働運動を大きく発展させていくことを参加者全員が決意する集会としてかちとりました。

 基調提起に立った全国運動・神奈川の二本柳実事務局長は「10・1JR外注化阻止決戦を闘い抜き、11・4全国労働者集会1万人結集を実現するために、神奈川1千名動員を実現しよう」と冒頭に鮮明にさせ、外注化攻撃に対して平成採を先頭にJR東日本の労働者全体の総反乱が開始されていることを報告し、この歴史的総反乱を号砲として4大産別を基軸に外注化反対・非正規職撤廃の分岐・大流動をまきおこし、あらゆる職場から階級支配を転覆する大攻勢に打って出ようと訴えました。そして鎌倉、国府津車両センターでも多くの「出向拒否」の反乱が始まり、新自由主義を打ち破る巨万の決起が開始されている中で、国鉄闘争と反原発闘争で団結をとりもどし、労働組合をよみがえらせようと全体で力強く確認できる提起でした。

 「新自由主義に抗して」と題する鎌倉孝夫さんの講演は、新自由主義を、労働組合の暴力的解体を通して労働者を「モノ化」し、人間能力を略奪・破壊し、金もうけがすべての価値基準とする崩壊した社会だと断罪し、“カネ”対“命”の闘いに「労働者が負けるはずがない」と言い切って、集会参加者をものすごく勇気づけるものでした。

 特別報告では、動労千葉の川崎昌浩執行委員から、10・1以降の動労千葉の現場での白熱的な闘いが報告され、「労働者の抵抗から未来が創造される」との訴えに、参加者が外注化阻止決戦の持つ巨大な展望をつかみました。さらに闘う国労闘争団・成田昭雄さんからは、分割・民営化反対の原点を貫き、三つの裁判を闘う報告がされました。その後、各産別・団体の職場報告がなされ、最後に青年労働者が「抵抗のエネルギーで、新たな社会をつくり出す闘いを開始する」と決意表明。国鉄闘争全国運動呼びかけ人の伊藤晃さんが「職場に拠点をつくろう。何かしたい、何ができるか仲間と討論し、それができたときに拠点となっていく。11月集会は集約点であり、出発点である」と11・4への全力決起を訴えるまとめが提起されました。

 10・5集会は新たな青年の決起と組合の参加で、神奈川における階級的労働運動の新たな開始を告げ、労働者は絶対に勝てることを確信できる集会でした。11月1万人結集に向け全力で組織化を実現しよう。(神奈川・T)

 だ  ん   け  つ  2012年10月10日
860
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378

国鉄全国運動・九州が動労千葉
ストと連帯し
博多駅前で街宣
 九州でも10月1日、「国鉄全国運動・九州」が、動労千葉のJR外注化阻止のストライキに連帯して街頭宣伝に決起しました。

 JR博多駅博多口は、「国鉄全国運動・九州」のノボリと横断幕がはられ、JR外注化阻止を訴えるマイクが響きわたりました。職場返りの労働者に「JR外注化阻止」のビラと「11・4労働者全国集会」のチラシをわたし、動労千葉ストライキへの支援・連帯と国鉄1047名解雇撤回、さらに反原発闘争への決起を力強く呼びかけました。

 マイクを握った国労小倉地区闘争団員の羽広憲さん。「私は、国鉄分割・民営化で首を切られた解雇者です。25年間、解雇撤回を求めて闘っています。外注化は、JRの安全を切り捨てる政策です。偽装請負であり、非正規職化であり、許せない労働組合破壊です。この闘いは労働組合をよみがえらせる闘い。どうか動労千葉ストライキの支援と、私たちの1047名解雇撤回支援を」と呼びかけました。事務局からは、「国鉄闘争の火を今こそ大きく燃えがらせよう。国鉄分割・民営化以降、労働組合は死んだようになっています。外注化阻止の闘いは、労働組合の再生を進める闘いです。11・4全国集会に結集しよう」と訴えました。

 NAZEN福岡の仲間は、「今、命よりカネと言う人たちと、カネより命と訴える人たちの闘いが起こっています。国鉄闘争も反原発もカネより命を守る闘いであり、人間らしく、労働者らしく生きていこうとする闘いです。首都で高まる反原発の闘いとつながり、原発再稼働阻止と放射能汚染ガレキ拡散反対の闘いを一つに、原発廃炉へ闘いましょう」と訴えました。最後に竹内良夫代表から「きょうの闘いを引き継ぎ、11・4集会の成功へ」というまとめのあいさつで1時間半の行動をしめくりました。(九州・A)

不当処分阻止学祭規制撤廃
御用学者追放
法大闘争大高揚!

 「キャンパスで当局と激突し、反原発運動の大爆発と学生自治会の復権をかちとろう!」――第72回全学連大会提起の実践として、動労千葉・動労総連合の10・1外注化阻止闘争の大高揚と一体で法大でも激しい闘いが打ち抜かれています。10月5日、6日には法大キャンパスにおいて文化連盟・全学連による連続的な集会が闘いぬかれました。

 5日昼休み、「国際文化学部3年・武田君への処分阻止、学祭規制撤廃」を掲げて、当該学生を先頭にキャンパス中央で集会を行いました。

 この日は武田君ら文化連盟の仲間が国際文化学部に提出した「武田君への処分警告文を撤回しろ」という申入書の回答期限日でした。これに対して国際文化学部は完全にゼロ回答。怒りに燃えた武田君らはマイクを持って門前から学内に突入し、学生センター長・鈴木良則(法学部体育教師)をはじめとした弾圧教職員を徹底追及。武田君は「理由も説明できないのに(不当処分によって)授業に出れない学生が2けたもいます。そんな中で学祭の規制が強化されようとしています。これ以上の大学の理念の放棄を許すわけにはいきません。かつて全学連は戦犯追放と学生の生活防衛を掲げて決起しました。いまこそ学生運動が必要です。『3・11戦犯教授の追放、学生の生活防衛、僕への処分阻止、学祭規制撤廃』で学生は今こそ立ちあがろう!」と訴え、学生の圧倒的注目の中、断固として学内集会を打ち抜きました。この闘いは2008年の「一人の仲間も見捨てない、これ以上の大学の暴挙は絶対に許さない」というスローガンのもと闘われた文連決起を想起させる闘いそのものです。ついに新たな世代が決起を開始したのです。

 6日には法大で行われた御用学者・大久保利晃(放影研理事長)に対しての怒りの弾劾行動に、武田君らを先頭に文化連盟・全学連の仲間が決起しました。文化連盟を排除する一方で御用学者は学内に呼ぶ法大当局の姿こそ、今の大学であり社会のあり方を示しています。門前集会と共に、会場前でも武田君らが大久保弾劾を叩きつけました。

 10・5-6の闘いの大高揚から、10・19法大デモ-11・4労働者集会へ全国学生は総決起しよう!(法政大・U)

 だ  ん   け  つ  2012年10月9日  
859
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378

10・7三里塚全国集会、
農地強奪攻撃との実力対決を宣言
 10月7日、三里塚芝山連合空港反対同盟が主催する三里塚全国総決起集会が成田市東峰で開かれ、切迫する農地強奪攻撃との実力対決を意気高く宣言した。前夜からの雨が降りやまぬあいにくの天気だったが、会場の萩原進・反対同盟事務局次長の畑には、色とりどりの旗・のぼりを掲げ、全国から970人の労働者・農民・学生・市民が駆けつけた。目の前の成田空港暫定滑走路には、数分間隔でジェット機が着陸している。

 正午に萩原富夫さんの司会で集会が始まった。最初に森田恒一さんが開会宣言に立ち、「農地裁判が国策裁判である以上、どれほど理不尽でも裁判所は国を勝たせるだろう。機動隊を伴った執行官が市東さんの畑に押し寄せたとき、どうするのか。実力で阻止する以外ない!」と強烈に訴えた。

 続いて、萩原富夫さんから「基調報告を予定していた萩原進事務局次長は風邪がひどくこの場に参加できない」との報告があり、主催者あいさつと基調報告を兼ねて北原鉱治事務局長が登壇した。北原さんは、逮捕や流血を辞さず「農地死守」の正義と実力闘争を貫いてきた反対同盟の闘争史を踏まえ、今また市東孝雄さんの農地を守る大闘争に立ち上がることを決然と明らかにした。「家と畑を誘導路ではさみ、空港に囲い込んで、市東さんに“さあこれで生活するならしてみろ”と。一体この空港は何だ! だが市東さんは闘い続ける姿勢を明らかにしている。声ある者は声を、勇気ある者は勇気を出して立ち上がる時だ」と力強くアピールした。

 特別報告の最初に、10・1JR外注化阻止決戦を闘いぬいた動労千葉の田中康宏委員長が立った。検修部門の外注化を12年間ストップさせてきた非妥協の闘いの手応えを語り、10・1外注化強行が敵の破綻の表れであることを明らかにし、この外注化攻撃との決戦が全労働者の未来をかけたものであることを強調した。さらに鉄建公団訴訟で不当労働行為を認めさせた6・29東京地裁判決の画期的意義、韓国民主労総ソウル本部の日本大使館前での国際連帯行動を報告し、11・4全国労働者総決起集会への大結集を熱く訴えた。
 特別報告として沖縄の知花昌一さん、関西実行委の永井満さん、山本善偉さんの発言に続き、大きな拍手に迎えられて天神峰の市東孝雄さんが登壇した。「第3誘導路工事がわが家の目の前で行われていますが、工事認可の取り方からしてデタラメです。農地を明け渡せという裁判にかけられているが、私は先祖が培ってきた土地・農業を受け継いできただけだ。どこに自分の非があるというのか! ふざけるんじゃないと言いたい。みなさんとともに闘います」と闘志をあらわにした。これに応えて、市東さんの農地取り上げに反対する会、群馬・市東さんの農地を守る会の会員の人びとが壇上にあふれ、代表があいさつした。群馬の青柳晃玄さんは9・9群馬集会の大成功を高らかに報告した。

 緑色ののぼりを林立させて全国農民会議が登壇し、福島、山梨、新潟、千葉の農民がアピールした。反原発、TPP阻止、市東さんの農地決戦を自らの課題として全力で闘う決意を表し、若手の事務局員もエネルギッシュな発言で会場を沸かせた。反対同盟顧問弁護団の葉山岳夫弁護士は、農地裁判の証人調べでテレビ会議方式を強行する多見谷裁判長を鋭く弾劾し、10月15日の裁判への結集を呼びかけた。さらに登壇した弁護団全員が裁判闘争の勝利へ決意を述べた。

 婦人行動隊の木内敦子さん、鈴木加代子さんのカンパアピールに続き、司会を宮本麻子さんに交代して、住民団体・共闘団体の発言に移った。最初に、子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの椎名千恵子さんが立ち、「この地に立ち、これが国との闘いであると分かる」と共感を表し、「三里塚では土地が、沖縄では空が、福島では子どもたちの命が奪われようとしている」と理不尽な国策への心からの憤りを語った。続いて、福島診療所建設委員会事務局長の渡辺馨さんが、御用学者・山下俊一の安全デマを断罪し、診療所開設が急務となっていることをアピールした。婦人民主クラブ全国協議会のメンバーが大挙登壇して、新代表の三浦正子さんがマイクを握り、農地死守の闘いへの限りない連帯を表明した。徳島刑務所で無期投獄攻撃と闘う星野文昭さんのメッセージを妻・暁子さんが読み上げ、不屈の革命家魂を全参加者が共有した。
 野戦病院の再建への協力の呼びかけに続き、全学連の斎藤郁真委員長が決意表明に立った。「市東さんの農地を奪う攻撃を許さない。全学連は現地行動隊を先頭に実力をもって闘う!」との力強い宣言に、会場は拍手と歓声で沸いた。

 野平聰一さんによる集会宣言読み上げに続き、太郎良陽一さんがスローガン採択を行い、闘いの方針として農地死守決戦のただ中での来春3・24三里塚全国集会への大結集、そして当面する最も重要な行動として10・15農地裁判への傍聴とその開廷に先立つ千葉市内デモ(11時40分千葉中央公園集合)が確認された。雨がすっかり上がった壇上に反対同盟が勢ぞろいして、力強く団結ガンバローを三唱し、ただちにデモに出発した。

 頭上40メートルの真上を飛ぶジェット機の轟音、大量動員された機動隊と公安警察、訪れるたびに破壊・変形される地形、なによりも第3誘導路の周囲を威圧するたたずまいに接し、デモ隊の怒りは高まった。額に汗して働く一農民の生活と営農を、こんなもので否定しようというのか。本当に許せない。デモの到着地点である南台の畑では、最初に着いた市東さん自身がデモ参加者を次々とねぎらった。市東さんの笑顔と豊かな黒い土に接し、全参加者は「農地死守」をあらためて誓った。(TN)



 だ  ん   け  つ  2012年10月6日
858
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378
偽装請負を摘発しろ!
 動労千葉
労働局抗議申し入れ
 動労千葉は3日正午から検修外注化粉砕の第2波36時間ストに突入した。この日の午後には、各支部から組合員が結集し、千葉労働局への抗議・申し入れ行動を行った。
 動労千葉は昨年来、何度も何度も労働局への申し入れを行ってきたが、労働局の担当者は「まだ違法行為が発生していないから調査に入れない」という理由にもならない理由でまったく動こうとしない。しかも、前回(8月28日)の申し入れでは出向対象となっている申し立て人全員が庁舎に入ったが、今回はわずか5人しか中に入れないというのだ。組合員の怒りはさらに高まった。
 代表を送り出した後、組合員は千葉労働局の入る合同庁舎前で「立ち入り調査をただちに行え!」「毎日、偽装請負をやっているぞ!」「現場ではJRとCTSが入り乱れてるぞ!」と激しいシュプレヒコールを繰り返した。
 田中康宏委員長は「労働局への要請を始めてからもう1年です。10月1日から外注化が始まってるんですよ。そもそも、違法行為をやらせないために動くのが労働局の仕事じゃないのか。労働者がこうやって突き落とされ、安全が破壊される。それを指をくわえて見ている連中は、ある意味で人殺しに手を貸しているようなものだ。絶対に許せない」と激しく労働局を弾劾した。

 組合員も次々とマイクをとり、10月1日以降の現場の生々しい実態を暴露し「ただちに職場に立ち入りしろ」「労働局は、いったい誰の味方なのか!」と訴えた。三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さん、全学連の斉藤郁真委員長、動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長、交運産別で働く青年労働者なども発言に立ち、労働局を弾劾するとともに、外注化攻撃粉砕に総力で立ち上がっている動労千葉組合員に心からの連帯を表明した。

 抗議・申し入れを終えて出てきた川崎昌浩執行委員は、「千葉労働局の担当者は、今回の強制出向が『出向の4要件』(①人事交流、②会社の経営が傾いているのかどうか、③技術移転、④能力開発)にあたるのかどうかを聞いてきたが、なにひとつあてはまらないことを一つひとつ確認した。労働局側も最後には『この出向の問題については重大な争点として今後、問題にしていきたい』と言わざるをえなかった。職場で闘い、個別具体的な偽装請負の事実、出向要件の問題を徹底的に明らかにする。これが業務委託を粉砕し、外注化された仕事をJRに戻す道だ」と闘いの方向性を提起した。

 この日の発言では、10月1日以降の検修職場の破綻的現状が次々と報告された。
 JR東日本千葉支社は、1日~5日の強力なストライキの配置に恐怖し、動労千葉組合員が担当していた外注業務(構内入れ換え、仕業検査、検査派出)を「今日はJR対応だ」とJRの助役などをかき集めてやっている。組合員にスト破りを弾劾されると「この仕事は今日はCTSに委託していないからスト破りじゃない」などとほざいている。ある日はJRがやり、ある日はCTSがやる。これこそ100%偽装請負じゃないのか。その結果、現場は大混乱となり、幕張車両センターでは入れ換え業務の組み立てができず快速列車の出区が遅れて本線でも15分遅延した。習志野運輸区では、CTSが用意したのは電話機とファックスだけ、本当にアリバイ的だ。スパナなどの工具も、詰め所も何も変わらない。冷蔵庫も洗濯機も乾燥機もJRのもの。湯沸かしポットまでJRのものだ。ある検査派出ではパソコンが立ち上がらず朝まで作業指示ができなかった。CTSの就業規則や内規の説明を求めても、当局は「これまでと変わりません」と言うだけだ。まったく違う会社の指揮命令下に入って、何も変わらないとはどういうことか。一から説明を求めても、何も説明できもしない。これが検修外注化の実態なのだ。

 田中委員長は「職場は本当にガタガタだ。だが、こういう現実を笑っているわけにはいかない。こんなことが続いたら必ず第2の尼崎事故が起きる」と警鐘を鳴らし、「その時、労働局は責任をとれるのか」とあらためて労働局を弾劾した。動労千葉の第2波ストは5日の勤務あけまで闘われる。(O)

No.

強制出向は出向4要件に 全て反する違法出向だ!
「教えられる側に対応できる者がいない場合は、技術指導とは言い難い」ー千葉労働局が見解
 業務委託に伴う出向の状況について

【幕張運転車両所】(幕張車両センター)
所長1人  副所長(作業責任者)7人  作業者70人
      *JR管理者(出向)    *JR社員(出向)

【京葉事業所】(京葉車両センター)
所長1人  副所長(作業責任者)3人  作業者 9人
      *JR管理者(出向)    *JR社員(出向)

【津田沼事業所】(習志野運輸区)
所長1人  副所長(作業責任者)4人  作業者11人
      *JR管理者(出向)    *JR社員(出向

 動労千葉は、業務外注化と強制出向強行撤廃に向けて、10月3日、14時から、千葉労働局に対する要請・抗議行動を行った。 今回の業務委託ー強制出向では、左記のような出向状況になっている。

 各事業所の所長はCTS側の嘱託だが、作業責任者に就く管理者14人は全員JRから出向した管理者だ。作業者91人(動労千葉組合員ら)も全員JRからの出向者で、合計105人という大量に出向しなければ業務がまわらない状況だ。、

 千葉労働局もこの点には大きく関心を示し「相手側(千葉鉄道サービス)には、この業務(検修・構内業務)をできる人はいるんですか」との質問が出され、1人もプロパー社員はいない旨を説明すると、深刻な顔つきで考え込む状況であった。
 人事交流、経営状況、技術移転、能力開発ー全て当てはまらず!
 そして、要請の中で労働局の担当者から「出向の4要件はどうなっていますか」との問い合わせがあり、①人事交流、②経営状況、③技術移転、④能力開発について具体的にどうなっているのかについて説明を求められました。

 ①の人事交流については、そもそも人事の交流ではなく、業務委託に伴う出向により今までの業務を行うということであり、労働力の提供にすぎないことを説明すると、
同席した労働局の室長も「これは要件とは違いますね」との見解が示された。

 ②の経営状況も、JRは今年3月末の決算で、03年度以降最高の利益を上げている状況であり、経営上も業務委託ー出向を行う必要がないことを説明すると納得する状況であった。

 ③の技術移転については、そもそも千葉鉄道サービスには、検修・構内業務ができるプロパー社員が1人もおらず、技術を移転しようにも移転できない状況であることを説明すると、この点も納得していた。

 ④の能力開発は③と同様にプロパー社員がいないことから千葉鉄道サービス側での能力開発ができない状況であることを説明すると、その通りだとなった。

ところで、今回の出向に関してJRは、「経営指導」「技術指導」という理由を労働局に説明しているらしいが、千葉労働局は、「教えられる側(千葉鉄道サービス)に対応できる労働者がいない場合には、技術指導とは言い難い」との見解を正式に示しており、今回の強制出向が出向4要件を全く満たしていないこと、JRの説明が全くの嘘であったことが明白となった。
 CTSとして業務指示ができないため管理者が大量に出向
 さらに、管理者が14人も出向している点にも注目している。千葉鉄道サービスには、CTSとして業務指示を行うべき作業責任者に就くべき者が1人もいないのだ。このままでは作業を行う労働者に指示できないため、JRから千葉鉄道サービスに管理者を大量に出向させたのだ。この点について千葉労働局も関心を示している状況であった。

 要請の最後に千葉労働局は、「出向に関する部分は重要な問題であり、争点にしていきたい」との見解が出されました。
 管理者クラスの担当者からも、「出向の関係が崩れたら、業務委託も崩れますね」との言葉も出てくる状況でした。
 JRは、違法な強制出向をただちに撤回して労働者をJRに戻せ!そして、業務委託を直ちに中止しろ!
 10月10日に行われる出向差し止め仮処分命令事件の第2回審尋に全力で結集しよう。
大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう

 だ  ん   け  つ  2012年10月6日  
857
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378
動労千葉、外注化・強制出向怒り第1波ストを貫徹し第2波へ!
 JR東日本は10月1日、東日本の全検修職場から噴出する怒りの声を無視して、検修・構内業務の外注化を強行した。絶対に許せない! 動労千葉はこの暴挙に怒りを爆発させ、10月1日~5日間の強力なストライキに突入した。

 10月1日朝、幕張支部の組合員はJR幕張本郷駅に集合、千葉鉄道サービス(CTS)に強制出向になった組合員、JR本体に残った組合員がひとつにまとまって職場に乗り込んだ。
 早朝からビラまきに駆けつけた他支部の組合員、支援の労働者・学生の激励の中、山田護支部長を先頭にして幕張車両センターに入った。職場は、JR側、CTS側の双方が動員した管理者で一杯だ。動労千葉組合員は、あらためて徹底的な当局追及闘争を闘い抜いた上で、正午から堂々と第1波ストに入った(第1波ストは、1日12時~2日午後1時)。京葉車両センター、習志野運輸区、木更津・一ノ宮・鴨川・銚子の検査派出でも、同様に、組合員が一丸となって闘い抜いた。

 午後3時、ストに入った組合員が、各スト拠点からDC会館に集まりスト突入集会が開催された。
 あいさつに立った田中康宏委員長は「現場の組合員の思いを聞き、本当に悔しい思いでいっぱいだ。出向に出された組合員、JRに残った組合員を分断し、労働組合をつぶし、労働者を非正規に突き落とす。こんなことは絶対に許さない。われわれは闘い続ける。絶対に粉砕してみせる。今日のストライキは、その新しい闘いの第一歩だ」と提起した。

 幕張支部の山田支部長は「これで負けたわけじゃないというのはみんな分かってるんですが、本当に悔しいです。シニア制度で『外注化は認められない』と辞めていった先輩方、『君たちが入れば止められるんだよ』と話して動労千葉に入ってくれた青年部に、負けたわけじゃないんだけど申し訳ない、と言いたい。絶対にこの借りは倍にして返す」と怒りを込めて発言。スト拠点支部からの発言が続いた。青年部の代表は「先ほど山田支部長が『青年部に申し訳ない』と発言しましたが、まったく後悔してないですね。外注化はなによりも青年部の問題なんで、これからも青年部が先頭に立ってやっていきたい」と意気軒高と発言した。

 千葉運転区支部や乗務員分科会からも「乗務員は国鉄時代以来、検修の仲間と一体でやってきた。切っても切れない一体の関係だ」「安全を切り捨てるような会社に未来はない。乗務員分科会も、この攻撃を粉砕するためにがんばります」と述べた。職種を越え、世代を越えた熱い団結が示され、文字通り、全組合員が一つになる感動的な総決起集会となった。

 2日午後、第1波24時間のストをやり抜き、全組合員が職場復帰した。京葉車両センター前では、強制出向を発令された組合員を激励し、当局を徹底弾劾する門前集会が開催された。正門前に居並ぶ十数人の管理者を前に、青年組合員の腹の底からの怒りが爆発した。検修職場の組合員は2日午後から3日の午前、さらにガンガンと当局追及行動を闘い抜き、3日昼から第2波の36時間ストに入った(第2波ストは5日の泊り勤務あけまで)。(O)

No.

5日間のストライキを貫徹
団結をうち固め、外注化- 強制出向攻撃を打ち破ろう!

  ストライキ4日目、この日は始業時から検修・構内、派出に勤務する組合員全員がストライキに突入した。

 10時には、ストライキに入った組合員が続々と結集し、外注化に対する全体の問題点を話し合った。午後からは、各職場における問題点を出し合い、CTSにおけるこれからの取り組みについて話し合いをおこなった。

 15時からは、全支部の組合員、支援の仲間も結集し、総決起集会を開催した。集会では、5日間のストライキの集約をおこなうと共に、これからの闘いについての決意をうち固めた。
 集会は、山口執行委員の司会で進められた。

 田中委員長は「組合員のストライキへの決起に対して心から感謝する。ここで一旦集約し、新しい闘いに起ち上がろう。外注化阻止の12年間の闘いについて全組合員あげての総括をしなければならない。組合員の団結、支援の仲間の力、出向に対する事前説明会からの2週間のストライキと一人一人が現場で闘った。

 10月1日から、外注化が強行されたが、出勤が一人2人の中で闘った。

 この闘いは、負けてるとは思わない、半分勝っている。そして闘い続ける。外注化に対して、煮えくりかえる怒りを忘れてはいけない。この闘いは、勝てる。ガタガタの当局、外注化は破綻している。

 民主労総ソウル本部が動労千葉の非正規職反対の闘いに連帯して、日本大使館に対して抗議行動をおこなっている。ソウル本部の4代の本部長がみんな参加している。21日、22日にはみんな集めて出向者の激励会を開催する。

 外注化反対の闘いは、動労千葉だけでなく全国の労働者の闘い、この闘いを全国に。そのためにも11・4労働者集会は成功させなければならない。

 本当の闘いは、明日から始まる。偽装請負を許さない。まともに列車が走らないとしてもわれわれの責任ではない。
 最後に組織拡大を勝ち取るために新しい闘いに突入しよう」とあいさつ。

 続いて川崎執行委員が、昨日の労働局闘争の報告をおこなった。
 スト拠点支部と車・技分科、青年部の決意
 スト拠点支部からの決意表明では、最初に幕張支部の山田支部長が「九月の時限ストから10日間、これからが本当の闘い。信号は保安要員だと言いながら外注化している。本当の闘いは明日から。日報通りに仕事をする。マスコンの鍵や忍錠などの道具をたたき返す。組織拡大のためにも勝ってJRに帰ろう」とあいさつ。

 木更津支部の佐野副支部長は、「検修の6名中4名が出向に出され、10月1日より闘っている。何も変わっていない。変わったのは制服だけ。支部で激励会を開催。義理と人情と団結で闘う」とあいさつ。

 車両・技術分科の半田会長は、「CTSにJRの社員を送り込んでスト破りをしている。高崎支社からポテンシャルの社員をスト破りに持ってきている。車両を見ていない社員を持ってきている。偽装請負以前の問題だ。これからの闘いが重要。矛盾点をつきだし、他労組を巻き込んだ闘いをやる」とあいさつ。

 青年部の渡辺剛史書記長は、「くやしいです。外注化は青年部4名だけの問題ではなく、若い人間の将来のための問題。さらなる闘いを」と決意表明をおこなった。

 長田書記長が基調報告をおこない。
12年に及ぶ闘いで外注化は強行されたが負けていないと総括。これからの取り組みを提起した。

 連帯のあいさつを動労千葉を支援する会の山本事務局長がおこなった。

最後に組合歌合唱、委員長の団結ガンバローで終了した。

 われわれの怒りや悔しさは収まったわけではない。CTSは、われわれの追及に何ひとつ満足に応えることが出来ていない。こんな外注化が破綻することは目に見えている。一日も早く外注化を止めよう。強制出向をやめさせよう。
大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう


 だ  ん   け  つ  2012年10月6日
856
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378
民主労総ソウル本部が 動労千葉
ストに
感動的な国際連帯行動!
●韓国・民主労総が日本大使館前で動労千葉ストライキに連帯行動
 9月27日、韓国の労働組合のナショナルセンターである民主労総(約70万人)のソウル地域本部が動労千葉の外注化反対のストライキを支持する連帯行動と記者会見を行いました。民主労総は、世界有数の戦闘的労働組合の全国組織として知られています。

 日本大使館前で「動労千葉のストライキ闘争を韓国・民主労総ソウル本部が支持し、連帯します」「JR外注化阻止! 非正規職撤廃! 強制出向反対!」などと書いた横断幕を出してアピールを行ってくれました。
 記者会見では、ソウル地域本部イジェウン本部長や鉄道労組のパクテマン主席本部委員長などが発言しました。

●民主労総ソウル地域本部イジェウン本部長のメッセージ(抜粋)
 韓国でもKTX(韓国の高速鉄道)、水道、ガス、仁川空港などの民営化・外注化を推進しています。最近2、3年の間に、KTXの度重なる事故が発生して乗客の不安が高まっています。光明(クァンミョン)駅事故、京春(キョンチュン)線電動車遅延事故、プサンの金井(クムジョン)トンネル事故などは、維持保守要員のとんでもない不足と円滑でない部品供給、そして外部委託などが構造的欠陥の原因として
示されています。このような状況でも韓国政府と鉄道公社は安全対策を立てず、「KTXを民営化すればもっと安全で安い価格で利用ができる」などとすぐにウソと分かる宣伝をしています。
 鉄道民営化に失敗した英国の事例で見られるように民営化は国民のための政策ではありません。利潤追求と営利を優先視する財閥と資本のための政策です。安全無視、労働者への責任転嫁、雇用不安、低賃金、長時間労働を強要するJR東日本は10月1日外注化施行を中断しなければなりません。

 記者会見にはイジェウン本部長以下、動労千葉のTシャツを着た30人あまりの労働者たちが勢ぞろいした。11月労働者集会に来日するなど、この10年、動労千葉と交流してきた労働者たちだ。金属労組所属のキリュン分会やハイテクコリア分会の女性労働者のなつかしい顔も見える。

 この同志たちに対し、日本大使館は大量の警察部隊を配置し、日本大使館の前から暴力的に排除しようと襲いかかった。もみ合いの末、弾圧を許さず、ソウル本部は記者会見をかちとった。

 この記者会見の場で広げられた横断幕には、ハングルとともに以下の日本語が記されていた。「動労千葉労働組合のストライキ闘争を民主労総ソウル本部が支持し、連帯します。鉄道JR外注化阻止! 非正規職撤廃! 強制出向反対! 非正規職量産無視する日本政府糾弾!」

 さらに、日本大使館前の路上に動労千葉ストライキへの檄布が広げられ、その場でメッセージが書き込まれた。「動労千葉の同志の皆さん!」「共にする闘いで必ず勝利しましょう!」「闘争!」などの文字で埋め尽くされた檄布は、10月1日の動労千葉ストライキ総決起集会の場に届き、動労千葉組合員たちの大きな力となった。外注化と体を張って闘いぬく日韓労働者を「領土」問題で分断することなどできないのだ。

 翌28日から10月1日まで、「外注化反対と非正規職撤廃を闘う動労千葉を支援する現場活動家」たちが日本大使館前で「1人デモ」を1時間ごとにリレーする方式で午前10時から夕方まで闘いぬいた。この闘いは秋夕(チュソク、旧盆)の休暇を返上しての連帯行動であり、28日は雨の中だった。歴代本部長であるコジョンファンさん、イジェヨンさん、チェジョンジンさんを始め、金属労組や公共労組、全解闘など多くの同志たちが、動労千葉への熱い思いで決起したのだ。

 イジェウン本部長の動労千葉への9月27日付メッセージは「労働者は一つだ! 韓日労働者の団結と連帯で外注化阻止闘争に必ず勝利しよう!」と結ばれている。「外注化阻止!」「非正規職撤廃!」は、新自由主義と闘う世界の労働者の共通のスローガンだ。JRをめぐる外注化阻止の闘いは、外注先に乗り込み、職場で偽装請負を追及し、ストライキで闘った動労千葉、動労水戸、動労総連合の怒りの決起を先頭に、新たな段階に駆け上っている。この闘いを発展させ、11・4全国労働者総決起集会を新自由主義と闘う国際統一行動として大成功させよう!(M)

 だ  ん   け  つ  2012年10月3日  
855
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378

千葉県三里塚集会、
10・7大結集へ熱気あふれる
 9月30日、スト態勢の緊迫と高揚感がみなぎる動労千葉の本部・DC会館において、第7回千葉県三里塚集会が開催された。県内の労働者を中心に80人が参加し、目前に迫った10・7三里塚全国総決起集会への大結集と、市東孝雄さんの農地を守りぬくことを固く決意する場になった。

 冒頭に三里塚、反原発、沖縄、広島、国鉄など今年の闘いをたどるビデオが上映されたあと、ちば合同労組の2人の組合員が司会のあいさつを行い、三里塚勝利への熱い決意を述べた。

 早速、三里塚芝山連合空港反対同盟の北原鉱治事務局長、伊藤信晴さん、宮本麻子さんが紹介され、10・7決起のアピールを行った。

 北原さんは、「千葉県の一角に日本の進むべき方向を示す闘いがある。10・7のデモは千葉のみなさんが先頭を切って成功させてほしい。他力本願ではなく、自分自身の闘いとして未来のために立ち上がろう」と檄を飛ばした。

 伊藤さんは「市東さんの農地を守る闘いと、全国農民のTPPに反対する闘いは必ず一つに合流する」と確信を述べた。

 婦人行動隊の宮本さんは、「市東さんの農地裁判を全力で闘いながら、農地死守・話し合い拒否の原則を貫き、現地での実力闘争を闘う」と決意を表した。

 続いて三里塚現闘の北里一枝同志が発言に立った。「市東さんの農地決戦は“最終局面”に入っている。裁判は年末結審、来春判決に向け進んでいる。現闘本部となりの耕作地だけでなく、市東さんの自宅向かいの耕作地、作業場、離れなどが明け渡しの対象とされている。市東さんの生活を根こそぎ奪おうとする判決が予測される。1億8千万円の金をけって、仲間とともに闘う道を選んでいる市東さんの農地を、絶対に守ろう。
 三里塚が46年間実力闘争を貫いてきたことに、権力は震え上がっている。理不尽な農地強奪を絶対許さないという大衆決起をつくり出すことに、勝利の展望がある。動労千葉と車の両輪として、闘いの輪を広げよう」
 この渾身の訴えで、参加者全員がリアルな緊迫感を共有し決意を新たにした。

 司会のカンパアピールに続き、動労千葉の田中康宏委員長があいさつを行った。「明日からのストに向け今も団交が続いている。すでに今日も4時過ぎから幕張で5人がストに入る。外注化攻撃は事実上破産し大混乱をきたしている。動労千葉の闘いの力は、三里塚との連帯の中で培われてきた。一人ひとりの普通の労働者・農民が団結することで、この社会を根本から変える力があることを証明しよう」とストへの激しい意気込みを表した。
 反対同盟と動労千葉との労農連帯の歴史を感じつつ、決意表明が次々と行われた。全学連の斎藤郁真委員長は、「現地行動隊を先頭に、全学連は実力で農地死守を闘う」と宣言した。動労千葉の佐藤正和さんは、「“労働者と農民は血を分けた兄弟”と教わってきた。北原さんの決意をわが決意として闘う」と言明した。

 さらに、動労千葉を支援する会・習志野、裁判員制度はいらない!千葉県実行委員会、千葉・星野文昭さんを取り戻す会、婦人民主クラブ全国協・千葉支部、原発なくせ!ちばアクション、千葉労組交流センター事務局、ちば合同労組青年部が次々と、三里塚をわが闘いとして10・7に立ち上がる決意を表明した。

 最後に司会の提起で、10・7三里塚、さらに反対同盟が呼びかける10・15千葉市内デモ、10月動労千葉スト連帯行動、そして11・4全国労働者総決起集会などの具体的行動方針が確認され、団結ガンバロー三唱で締めくくられた。

 千葉を先頭に、全国から10・7三里塚へ大挙結集し、「農地死守!」の声をとどろかせよう。(TN)


第3誘導路粉砕・市東さんの農地を守ろう!
フクシマ連帯・原発再稼働許すな!
TPP(環太平洋経済連携協定)反対!
軍事空港粉砕・改憲阻止!

10・7全国総決起集会
 
10月7日(日)正午  成田市東峰 反対同盟員所有畑
  三里塚芝山連合空港反対同盟

★千葉地裁・多見谷裁判長の不当な訴訟指揮弾劾!
10・15千葉市内デモ
10月15日(月)午前11時40分 千葉中央公園集合/呼びかけ 三里塚芝山連合空港反対同盟

 だ  ん   け  つ  2012年9月27日
854
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378

労働者支援NGOへ弾圧許すな 深センで青年労働者が
連日の抗議行動


 今年2月から始まり、8月に本格化した労働者支援NGO団体への弾圧に対して、深センで青年労働者が8月以降、連日の闘いに立っている。

 労働者支援NGO団体は、現在主要なものだけでも全中国で50~60あると言われており、「経済特区」である広東省深せん市には10以上存在している。その多くが20代30代の青年労働者の手によってつくられ、青年労働者の交流や相互扶助、労働災害防止の教育活動、さらに労働争議への労働者に対する法律的な助言などを行っている。


 (写真は『頑張ろう! 仲間こそ、最大の支え!」と訴える労働者)。
 こうしたNGOが一般化しているのは、中国スターリン主義体制の工会(御用労働組合)支配のもとで自主労働組合が公然とつくれないという状況の中で、農民工(そのほとんど全部が非正規労働者)を中心とする青年労働者が自ら、自分たちの生活と労働を守り、労働者同士の団結を形成するために一種の合同労組のような性格をもって形成されてきた独特の背景がある。実際にこうした労働者支援NGOの存在が、労働争議を促進し、それを勝利させる重要な一因になっているのである。

 こうしたNGOの存在は中国スターリン主義にとって次第に許せないものとなり、今年2月から次々と事務所移転や閉鎖の攻撃がかけられてきている。これらの攻撃に対して、「深セン非正規労働者センター」「青草(青年)労働者の仲間成長サービス部」「手が手を牽いて 労働者の仲間たちの活動室」「若い労働者の仲間たちの家」の4団体は、広東省政府などへ連日抗議し、労働者支援NGO団体の存続を認めるように要求して闘い抜いている。

 19日には、広東省共産党委員会の建物に押しかけ、政府指導部に面会を要求して丸一日闘った。省政府側は面会を拒否し、彼らが用意した旗も要請書も直接受け取ろうとしなかったので、彼らは用意してきた旗と要請書を面会受付の入り口にたたきつけ、激しく抗議した。6日には、深セン市共産党委員会にも抗議行動を行い、警察権力に排除されながらも徹底的に闘っているこれらの闘いは中国で大きな共感を呼び、中国の著名な労働法学者や弁護士など約20人が闘争支持声明を出すまでになっている。

 中国経済の崩壊の中で、青年労働者、非正規労働者を先頭に、中国の労働者はその階級意識を鮮明にさせ、団結を独自の形で必死で形成しつつ、資本とスターリン主義権力に対する不屈の闘いを闘っている。この中国の労働者との国際連帯をかちとるためにも、「領土」をめぐる排外主義攻撃を打ち破り、外注化阻止・非正規職撤廃の旗を高く掲げて、10・1決戦から11月労働者集会の成功をかちとろう!(G)



国労組合員資格訴訟
歴史的事実突きつけ国労本部
圧倒
 国労組合員資格確認訴訟の第5回口頭弁論が9月19日、東京地裁民事第11部(白石哲裁判長)で開かれた。
 国労本部は2010年に1047名闘争の解体を狙って4・9政治和解を強行し、翌11年7月の定期全国大会で解雇撤回闘争の終結を宣言するとともに、闘争団員から組合員資格を奪った。これに対し、和解を拒否し解雇撤回闘争を継続する小玉忠憲さん(秋田闘争団)、成田昭雄さん(旭川闘争団)、羽廣憲さん(小倉闘争団)、石﨑義徳さん(鳥栖闘争団)の4人の闘争団員が、国労本部を相手に組合員資格の確認を求めてこの裁判を起こした。

 国労本部はこの間、「国労は企業内組合だからJRとの雇用関係があることが組合員資格の大前提」「雇用関係が大前提であることは、国鉄時代以来の扱い」という主張を繰り返してきた。法廷では、原告代理人弁護団が本部の主張が虚偽であることを徹底的に暴き出した。

 1947年6月に国労が結成された時の規約は、「組合は、国有鉄道職員をもって組織する」となっていた。しかし、国鉄当局による不当解雇との闘いの中で、56年8月の全国大会で、規約は「組合は、組合員名簿に登録されたものをもって組織する」と改正された。当時、国鉄労働者に適用された公共企業体等労働関係法(公労法)は、「公共企業体の職員でなければ、その公共企業体の職員の組合の組合員又はその役員となることができない」と定め、これを口実に国鉄当局は、被解雇者を役員に据えた国労との団交を拒否するなど、不当な対応をとり続けていた。これに屈することなく、被解雇者を組合員・役員として守り抜く姿勢を示したのが、この規約改正だ。

 しかもそこには、当時の新潟地本が3年がかりで国労本部を突き上げ、規約改正を実現させた現場組合員の闘いの歴史が刻み込まれている。国労本部自身が作成した『国労20年史』も、この規約改正を「公労法の枠を破った」ものと評価しているのだ。90年4月の国鉄清算事業団からの1047名解雇を目前にした89年の大会でも、国労は被解雇者を組合員として守ることを確認している。

 こうした事実を突き出して、原告代理人は「これは被告代理人もよく知っている歴史的事実だ」「被告の主張は国労の歴史を偽造するものだ」と断定した。その迫力の前に、宮里邦雄弁護士ら国労弁護団は何の反論もできないところに追い込まれた。

 裁判に先立ち、和解を拒否した闘争団員と「共に闘う国労の会」は、国労本部にほど近い新橋駅前で早朝からの宣伝行動を貫徹した(写真)。国鉄1047名解雇撤回の不屈の意志を表明し、これに敵対する国労本部を弾劾するとともに、鉄道の安全を破壊するJRの検修外注化絶対反対を訴える宣伝に、通勤途上の労働者の熱い共感が寄せられた。(東京・K)


 だ  ん   け  つ  2012年9月26日  
853
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378
広大生先頭にオスプレイ試験飛行
弾劾岩国緊急行動決起!
 9月21日、米軍岩国基地(山口県岩国市)に陸揚げされたオスプレイの試験飛行に抗議する緊急行動が岩国の市民団体から呼びかけられ、沖合に移転された広大な岩国基地に隣接する堤防沿いに、約60人が集まりました。

 広大の全学連は、沖縄と岩国の怒りと一体で、広島と岡山のとめよう戦争への道!百万人署名運動、労組交流センター、動労西日本、婦人民主クラブ全国協の仲間らと共に、最先頭で抗議の声をあげてきました!午前9時20分、1機目のオスプレイが突如として空中に浮かびあがった。「オスプレイを飛ばすな!」「試験飛行反対!」「岩国にオスプレイはいらない!」「沖縄にもどこにもオスプレイはいらない!」と抗議の声が何度もとどろく。

 しばらくホバリング(空中停止)を続けたオスプレイは、やがてプロペラを傾けて離陸し、自分の目の前をごう然と飛んでいく。10万人の沖縄県民大会で叫ばれた怒りの声、岩国と全国の抗議を無視して! 尽きない怒りがこみ上げてくる。さらに9時50分に2機目のオスプレイが。叫ばずにはいられない。怒りのシュプレヒコールは1時間以上続いた。

 「福島原発事故収束宣言」をデッチあげて原発再稼動を強行した野田が、今度はデタラメな「調査結果」と「安全宣言」でオスプレイの飛行を強行した。何が「機体には問題ない」か! わずかな「ミス」で墜落し、取り返しのつかない大事故を引き起こす、これで「機体に問題なし」だと?! 本当にふざけるなだ。労働者人民の命を何と思っているのだ! 「命よりも原発」「命より基地・安保」。その原発と基地・安保=戦争によって「守られる」のは、一握りの資本家の利益だ。

 福島の人々から故郷を奪い、生活を奪い、そして命を奪いながら「領土を守れ」と絶叫し、排外主義と戦争をあおり立てる野田、石原、安倍、石破、橋下らの大ペテン! 新自由主義の破たんと大恐慌の果てしない激化、そして中東支配崩壊の中で、「アジア太平洋最優先」の新軍事戦略=対中国・対北朝鮮の侵略戦争に突き進む米帝。この米帝と一体化することによって延命を図る脱落日帝。この米日帝国主義と日本労働者階級、そして中国・朝鮮・アジアの労働者階級人民の生存は、もはや絶対に相いれない。

 9月28日から始まると言われている普天間配備を許すな! 沖縄の怒りを先頭とする労働者階級の団結と国際連帯の力で、オスプレイ配備を阻止することは絶対に可能だ。原発もオスプレイも即座に廃棄あるのみだ。岩国ではさらなる闘いが呼びかけられている。階級的労働運動の再生と闘う学生自治会の再建をかちとり、その力でオスプレイ配備阻止・米軍基地撤去・安保粉砕をかちとろう! (広島大学・U)

福島の子どもたちを疎開させろ!
と文科省前で行動
 9月21日金曜日の夕方から、首相官邸・国会議事堂前と霞が関一帯で、野田政権による原子力規制委員会の発足などの原発推進政策を徹底的に弾劾し、伊方原発を始めとする再稼働に反対する闘いが行われた。

 首相官邸前の行動には法政大学文化連盟を先頭に全学連の学生も参加し、「全原発を廃炉にしろ!」「再稼働を許さないぞ!」「原発労働者を守れ!」と声を上げた。

 文科省前では、ふくしま集団疎開裁判の会が、福島の子どもたちの疎開を求めて抗議・宣伝活動を行った。行動には多くの人が参加し、文科省を徹底的に弾劾した。

 文科省前行動は午後5時から始まった。10月1日に仙台高裁で行われる審尋(審理)に合わせて同日、仙台市内で行われる集会・デモへの参加を呼びかけるチラシが配布され、「集団疎開を求める署名」も訴えられ、参加者が次つぎと応じた。

 「文科省への抗議と、みんなでつながる意味」で恒例のかんしょ踊りを踊った後、ふくしま集団疎開裁判の会代表の井上利男さんがマイクを握った。井上さんは「11日に福島県は子どもの甲状腺検査結果を発表した。去年の検査結果に較べて、今年検査された子どもたちの甲状腺異常の割合が36%から44%に跳ね上がった。今年検査を受けた子どもたちの方が高いということは、深刻な事態がどんどん進行していることを意味する」と報告し、「もう時間がない。教育行政を預かる国家公務員としての良心があるなら今すぐ動いて下さい。これ以上人権蹂躙を放置することを直ちにやめて下さい」と文科省に向かって声を張り上げた。

 山本太郎さんは「放射線管理区域以上の放射線量のところに子どもたちが住んでること自体が異常だ。子どもたちの命と引き替えに経済を守ろうとする鬼が日本にはいる。一秒でも早く子どもたちを汚染地から出さなければならない。今、声を上げなければ、文科省と国がやっている子ども殺し、棄民政策に手を貸すことになる。だから僕たちは声を上げることをやめない」と力の限り訴え、参加者とともに「避難をさせろ!」と文科省を糾弾した。都内在住の小学生の男の子は「文科省はひどい!」「命をうばうな!」と心から叫んだ。「そうだ!」の声があちこちから上がり、拍手が沸き起こった。

 午後6時、首相官邸前でアピールするために弁護団長の柳原敏夫弁護士と井上代表が出発、皆で「がんばれー」の声で見送った。司会の青年が「この国は根本からおかしい。声を上げよう! 音を出そう」と訴え、文科省を弾劾するコールが始まった。「今すぐ疎開!」「子どもを守れ!」「命を守れ!」「福島の子はみんなの子ども!」。ドラムや太鼓の激しい音とコールがひとつになり、文科省前一帯に響き渡った。抗議行動は、寸劇、一言メッセージ、歌とさまざまな企画が続き、文科省を弾劾し、「今すぐ疎開させろ」と次つぎと訴えた。寸劇の後には、弁護団から分かりやすい解説がなされた。「山下俊一が2000年に長崎県の子ども250人を検査した結果では、2人(0・8%)しか異常は発見されなかった。福島県の子どもの検査結果がどれくらい異常か明らかだ」「もっと驚くことにとくに症状が悪い子どもに対して2次検査をし、まだ2割くらいの子どもしかすんでいないが、1人に甲状腺がんが発見されてしまった。福島県は、チェルノブイリで甲状腺がんが発見されたのは事故から4年後だから、関係ないと言っているがおかしい」と弾劾した。

 文科省前での行動の後、ふくしま集団疎開裁判の会を先頭に首相官邸に近い財務省前まで移動、22時まで抗議・宣伝活動を続けた。(H)


 だ  ん   け  つ  2012年9月21日
852
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378
動労水戸のストに対し、東労組の青年スト破り拒否立ち上がる!
 9月14日、動労水戸は外注化のための強制出向発令通知に対する抗議のストライキに起ち上がった。13日から15日にかけて24名の組合員がストに突入し、当局による代務(スト破り)が青年労働者の怒りの闘いでことごとく粉砕されるという歴史的・画期的な事態を生み出した。

 動労水戸は、14日早朝から勝田車両センター前抗議行動と水戸運輸区前抗議行動を闘いぬき、午後2時から水戸市内で総決起集会を開催した。結集する組合員は、誰もが胸をはり決然としている。明らかにふだんと顔つきが違う。強制出向への怒りがあふれている。真っ向から闘いぬく動労水戸としての誇りが仲間とかわす一言一言から伝わってくる。

 木村郁夫書記長の司会で集会は力強く開始された。石井真一委員長が基調を提起する。「青年を先頭にスト破り拒否の闘いが爆発している。支社は大混乱だ。この間、動労水戸は情報を出し、外注化の本質を暴き、団交の報告をし、東労と国労の裏切りを弾劾してきた。今の時点で支社は発令を出すことができていない。われわれの闘いが追い込んでいる」と職場の青年が腹の底から怒りを爆発させていることを感動的に報告した。そして、「われわれの団交はまったく終わっていない。支社は何も答えることが出来ない。エルダー社員の働く場確保などはすべてがデタラメだったことが判明した。違法な出向であり、偽装請負だ」と激しく弾劾し、とりわけ8月28日に提訴した出向差し止め裁判の争点を整理し、わかりやすく提起。「画期的な裁判闘争だ。JRの外注化攻撃が認められれば全社会的に波及する。全労働者の権利を守る闘いだ」とまとめた。

 続いて、勝田車両センターの照沼靖功君が発言。8月21日以来の支社団交の先頭にたち、組合情報と団交報告を持って、職場で討論を組織してきた闘いがいきいきと報告された。そして、満場の拍手とどよめきの中で、8月28日に東労と決別し動労水戸に加入した大子支部・羽部圭介君が立ちあがった。羽部君は「自分がこちらに加入させていただいたのは、同じ職場で一緒にやっていた仲間が出向になる。それはおか

しい、というのが最初です。労働者を守るのが労働組合です。東労のやり方に疑問があって、我慢できなくなって加入しました。ライフサイクル攻撃の時に、本部本社間で決めたことが現場におりてくる、これでいいのかというのがありましたが、自分がここに立てるとは夢にも思っていませんでした。これからよろしくお願いします」と発言した。感動の拍手が鳴り止まない。羽部君はこの日、大子支部の仲間とともに初めてのストライキに決起、早朝から勝田車両センター前街宣に参加し、東労の仲間に呼びかけ、照沼君と共にこの日の闘いの最先頭を担った。青年に続いて、次々と強制出向当該の組合員が発言、とりわけ勝田でのスト破り拒否の闘いがリアルに語られ、「青年の未来を守ろう」と強調された。

 最後に辻川慎一副委員長が「勝田車両センターで、動労水戸結成以来、いや、JR始まって以来のとんでもないことが起きている。照沼君に続いて羽部君が加入してくれたことが大きい。東労の青年たちは情報をよく読んでいる。こんなのは許せないと感じている」「13日になって想定外のことが起こった。東労の青年たちが自らの判断で猛然と立ちあがった。真剣に本気になって代務拒否を呼びかけ、ついに青年の全員がスト破りを拒否した。一度受けた青年も自分で助役にことわりに行った。支社は顔面蒼白だ。

 東労の年配者が代務を受けると、青年が取り囲んで弾劾する事態が起きた。すごいことだ。東労は、たまらず急きょ会社に団交再開を頼み込み、闘うポーズをとって、青年が動労水戸に行くことを必死で妨害している。13日夕方からの2名のスト決起でこの事態になった。胸のすく思いだ。本当によくやったと言いたい。10・1外注化阻止に徹底的に闘おう。これからが本番だ。JR本体と外注先の水戸鉄道サービスが震え上がるような闘いをやろう。動労水戸は、分割・民営化絶対反対で25年間闘いぬいてきて勝利している。外注化阻止決戦はこれからだ。青年の奮闘にこたえて総決起しよう」と闘いの総括と今後の方針を提起した。

 総決起集会終了後、全員でJR水戸鉄道サービスに対する申し入れ行動に決起し、さらに水戸支社前で怒りの弾劾行動を闘いぬいた。そして、闘いの1日の締めくくりは羽部君を迎えての大歓迎会だ。闘いの喜びと醍醐味を味わいつつ、外注化絶対阻止の意思を打ち固め合った。

 今、常磐線の心臓部・勝田車両センターは、検修構内業務の外注化・強制出向発令に対する階級的怒りに満ちあふれている。動労水戸の絶対反対の闘いと団結が職場のすべての青年を獲得し、強制出向と闘わない組合幹部と支社に対する怒りの炎が燃え上がっている。新自由主義と闘いぬく青年たちの闘いの火種は、日本のどこの職場にもあることを動労水戸の闘いは実証している。今秋、新自由主義との闘いをすべての職場から開始しよう。(茨城・H)


 だ  ん   け  つ  2012年9月19日  
851
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378

9・16橋下打倒集会が大高揚! 
約1000人が御堂筋デモ
 「負ける気がしない! 勝ちに行きましょう!」――9月16日、大阪市中之島公園・女神像前で実行委員会
主催による橋下打倒集会が910人の結集で闘われ、集会を牽引した大阪市職の赤田由行さんは発言の冒頭にこう宣言した。集会全体に新自由主義と闘う労働組合を甦らせよう、というテーマが貫かれ、たったひとりの決起でも労働組合を代表する闘いであり、すべての労働者を獲得することができる、という確信に満ちた発言が相次いだ。

 集会終了後、参加者は約4キロの御堂筋デモに出発。大阪市中心部を縦断する1000人近いデモは、沿道の圧倒的注目となった。

 豊中市職の深町加代子さんの司会で集会が始まり、基調報告に立った八尾北医療センター労働組合委員長の藤木好枝さんは「八尾北・西郡闘争は、新自由主義の先兵である橋下とその最先端で激突し、絶対反対の階級的団結をもって闘えば勝てることをつかみとってきました。既成労組幹部が闘わずして屈服していることが、橋下のような奴をのさばらせています。絶対反対を貫き、人生をかけ決然と決起していくことこそが、外注化・非正規化阻止決戦に勝利する道」と力強く提起した。

 大阪市職の赤田さんは「時代を動かしているのは橋下市長ではなく僕ら労働者だ。たったひとりの決起でさえ時代を大きく動かすことができる、そういう大チャンスが来ている。橋下の狙いは現場に絶対服従を迫っていくということ。調査票という紙切れ1枚で労働者の生首を切り人生を左右していく。労働組合が闘わないことでこういう解雇攻撃への道を開いてしまった。しかし現場に手出しさせないという労働組合の闘いがあれば、こんな社会のあり方そのものをひっくり返すことができる。橋下は「政治活動規制条例」によって闘いを抑えつけようとしているが、これは追いつめられたがゆえの最後の弾圧にすぎません。今こそこの状況を変えるために闘う労働組合を甦らせていこう」と確信をもって訴えた。
 さらに大阪市教組の沼田祐子さんは「君が代処分攻撃は、私個人の問題にとどまりません。服務規律に従わないものをどんどん処分・解雇すること。そして全員をいつでも賃下げ自由・首切り自由の非正規職に置き換えるという教育の民営化攻撃そのものであり、絶対に認めるわけにはいきません。橋下=維新の会の狙いは、道州制=大民営化攻撃であり、労働組合をたたきつぶすこと抜きには実現できない。だから橋下はなりふりかまわず組合破壊・団結破壊の攻撃をかけてきている。橋下は労働者が処分をおそれずに絶対反対の反撃に立ち上がることを一番恐れています。橋下が一番恐れている闘いをやりましょう」と元気いっぱいに宣言した。

 解雇撤回闘争を闘う大阪市斎場労働者からのメッセージが読み上げられた後、連帯のあいさつを行った全国金属機械港合同の中村吉政副委員長は「橋下と対決し大阪の労働運動を変えることで、日本の労働運動全体を変えていこう」とアピール。さらに全日建運輸連帯労組関生支部の高英男副委員長が「労働者の闘う力を奪うための権利侵害との闘いは、全国のすべての労働者の課題。ひとりの決起は必ず労働者全体の決起につながる」と攻防の核心を提起した。そして動労千葉の田中康宏委員長は「ペテン師・橋下が首切りをやって大阪市を丸ごと民営化しようとしている。この橋下に対して宣戦布告をしましょう。動労千葉も外注化阻止のストライキで青年労働者を獲得する。絶対に負けません」と10・1外注化阻止決戦への勝利の確信に満ちたアピールを行った。

 集会の高揚が最高潮に達する中、被災地から動労水戸の石井真一委員長と仙台市職の神保美彦副委員長が報告を行った。被曝労働拒否のストライキで青年労働者を獲得している動労水戸、仙台市職を「復興特区」攻撃との闘いで階級的組合につくりかえる、というそれぞれの発言は、橋下との対決の核心に迫るものだった。部落解放同盟全国連西郡支部の佃文弘青年部長のカンパアピールに続き、北海道庁の労働者、東京西部ユニオン鈴木コンクリート分会の吉本伸幸書記長、日教組奈良市の労働者、婦人民主クラブ全国協、全学連が次々と橋下打倒の力強いアピールを行った。国労の富田益行さんのまとめを受けて、デモに出発した。

 9・16闘争をもって、橋下打倒の闘いこそ全国の労働者にとって労働組合を甦らせる最も現実的な方針となった。激しい処分攻撃がかけられる中で、自治体労働者も、教育労働者も職場での身を削るような議論を経てこの日を迎えた。結集した現場労働者の後ろには、参加しようか当日の朝まで悩んだという労働者がたくさんいる。この日の闘いは、そうした労働者への目に見える回答となったのだ。足下から自治体労働者や教育労働者が決起したとき、中之島を数十万が埋め尽くす大集会は絶対に可能だ。9・16をもって労働者階級は支配者との力関係を確実に転換した。この力をもって10・1外注化阻止決戦から11月労働者集会へ、さらに打ってでよう。(大阪・O)

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