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東京北部ユニオン
 「街」分会 
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2008年・2007年


 被災地人民の怒りとともに民主党政権打倒!
 今こそ国鉄全国運動の発展を
 771号~(2012.4.1~)
751号~770号(2012.2.~3.30) 731号~750号(2011.10.~12.24)
  711号~730号(2011.10.~12.24) 691号~710号(2011.10.14~11.9)

スケジュール
国鉄闘争全国運動のホームページ
http://www.doro-chiba.org/z-undou/z-index.htm
NAZENブログは、こちら 福島診療所建設委員会ホームページはこちら

「街」上映会、第2弾! 6.10に向けて、中間の集い!、
西山正啓監督/ドキュメンタリー「恨(ハン)を解いて、浄土を生きる」(85分)
5/25(金) 午後6時半~ 参加費:1.000円
   
<映画の紹介> 「ゆんたんざ未来世」シリーズ第三弾は辺野古現地から始まり、チビチリガマ、恨(ハ ン)之碑、アメリカ本国でホームレスだったというメキシコ系米海兵隊員と彫刻家・金 城実との交流、総理官邸前の抗議行動、県民総決起大会、6月23日沖縄慰霊の日に来 沖した菅直人首相に抗議する人々、ラストは沖縄戦で亡くなった民間人の骨塚でもある「魂魄の塔」。沖縄の人たちは警備が物々しい式典会場から離れた「魂魄の塔」にやってくる。一ヵ月後に靖国裁判の結審を控えた金城実さんは参列者の前で怒りを込めて語る。「差別され抑圧された沖縄人、被差別部落、在日韓国・朝鮮人、障がい者。抑圧と差別を受けてきた歴史を引き継いできた、我々子孫というのは先人から受け継いだ抵抗の遺伝子が進化する。だから沖縄を苛めて苛めて、なお苛めると言うのだったら、私が死んだ後も子や孫たちが抵抗してゆく魂を進化させるのだということを、裁判官、靖国、国は、しかと心しておけということだ。」

【注】恨(ハン)とは、朝鮮民衆の被抑圧の歴史が培った苦難と孤立、絶望の集合的感情。同時に課せられた不当な仕打ち、不正義への奥深い正当な怒りであり、絶望の淵から新たな生を実現させる感情の営みを「恨解き(ハンプル)」という。決して怨嗟や復讐するという怨の感情ではない。

●西山正啓(にしやままさひろ)監督
1948年山口県生まれ。86年から沖縄読谷村に滞在して「チビチリガマ世代を結ぶ平和の像」製作、強制集団死遺族の証言、読谷高校の卒業式で繰り広げられた「日の丸」強制に抵抗する高校生達の行動を映画「ゆんたんざ沖縄」に記録。2000年には「未来世を生きる~沖縄戦とチビチリガマ」を発表。代表作に「しがらきから吹いてくる風」「梅香里」「ぬちどぅ魂の声」「朋の時間~母たちの季節」「米軍再編・岩国の選択」「消えた鎮守の森」「貧者の一灯」(岩国シリーズ)三部作など。現在、「ゆんたんざ未来世~恨を解いて、浄土を生きる」シリーズを製作中。

●金城 実(きんじょうみのる)さん
彫刻家。1939年沖縄県浜比嘉島生まれ。
京都外国語大学を卒業後、西宮市立西宮西高校、近大附属高校で英語を教えながら彫刻活動を始める。1971年「戦争と人間」全国キャラバン、1986年から沖縄読谷村の人々と協働で製作活動を開始。代表作「残波大獅子」「長崎平和の母子像」「チビチリガマ世代を結ぶ平和の像」「戦争と人間100Mレリーフ」。 他に「土の笑い」(筑摩書房)、「沖縄を彫る」(現代書館)、「民衆を彫る」( 解放出版社)など著書多数。「沖縄靖国訴訟」原告団共同代表、「琉球親鸞塾」代表、金城実アトリエ主宰。

5月6日(日)
夕食は、角上の寿司


ジーマミ豆腐
ミニ・トマト


栃木・佐野市のの珍しい酒


         
 明日、5/7(月)、PM4時頃~、
「街」の「団結・バーベキュー」をやります


5月5日(土)
3・14法大弾圧を許さない法大生の会のブログから転載
このあと13:30から芝公園で「さよなら原発集会」やります!
停止から廃炉へ!
「さようなら原発集会」始まりました! 東京タワー脇の芝公園でやってます!


集会中動画 作家の落合恵子さんアピール
デモ出発!
怒福島隊のみなさん!
原発推進勢力=右翼がきています
東京タワー前!
デモ中! さらにデモ中!
デモ終了!
「とめよう」から「なくそう」へ!
原発廃炉まで闘おう!
再稼働を阻止しよう!

5・12〜14沖縄闘争へ決起しよう!!

5月3日(木)
夕食は参鶏湯 トッポギ 三里塚の野菜のおひたし
← 山形ダシ


休みでも人は来ます
オカちゃん、


弁当を買ってきて食べます

 だ  ん   け  つ  2012年5月3日
782
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378

郵政非正規ユニオン
「闘うメーデー」の一日行動を闘いぬく
郵政非正規ユニオンは第83回日比谷メーデーに参加し、連合、全労連などが「復興」を掲げたメーデーに歪曲している中で「賃金上げろ! こんな低賃金・非正規労働で生きていけるか!」のスローガンを掲げて集会・デモを闘いぬいた。さらに午後には郵政本社への弾劾行動、夕方からは反原発・反失業東京メーデー行動と、丸々一日を「闘うメーデー行動」として勝ち取った。

 日比谷会場には9時に登場し、非正規職撤廃、4万6千人の雇い止め解雇撤回の署名とカンパ行動、ハンドマイクでの激しい訴えを響き渡らせ、多数の賛同が寄せられた。

 11時のデモ出発時から、郵政非正規ユニオンを先頭とした隊列は、35分の間デモ参加者に連帯のコールを送った。順次デモに出る参加者はその迫力に注目し、共感のエールを送り返してきた。郵政非正規ユニオンのデモは30本の組合旗・横断幕を先頭とした大部隊として、経産省―日本郵政本社前―土橋までデモコールを連呼し力強く打ちぬかれた。


  デモ終了後、郵政非正規ユニオン部隊は郵政本社前に意気高らかに登場し、「賃金上げろ! 雇い止めを撤回しろ!」という強烈なシュプレヒコールをたたきつけた。その中で齋藤委員長を始めとした3人の代表が本社に入り「春闘申し入れ要求」を行った。賃上げを始めとした「雇い止めは不当である!」という7項目要求に対し、会社側は「非正規職は好きでやってるんでしょ」という回答。このふざけきった対応に代表団は真っ向から怒り、対峙し、1時間30分にも及ぶ圧倒的な申し入れ・弾劾行動として貫徹した。

 代表団の闘いと固く団結し、社前では仲間が次々と怒りに満ちた弾劾の声をたたきつけた。日本郵政は急きょ正面玄関を「閉鎖」したが、弾劾のコールが響き渡り、警備に出てきた社員は終始こうべをたれるばかりであった。
 その後、西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の門前闘争に合流。夕方からの反原発・反失業東京メーデー行動の集会、デモでも郵政非正規ユニオン、鈴コンを先頭とする大軍団の思いが夜の街に怒りの叫びとなってこだましたのである。ここに当初の「復興メーデー」から「闘うメーデー」が貫徹され、非正規労働者による歴史的な一日となったのである。(郵政非正規ユニオン執行委員長・齋藤裕介)

新自由主義と闘う
「反原発・反失業」東京メーデーかちとる!
 5月1日夕、文京区民センターで開かれた「反原発☆反失業 東京メーデー」(主催 実行委員会)に250人が結集し闘うメーデーをかちとった。“非正規職撤廃!原発なくせ!”と闘う東京の労働組合が、それぞれのメーデー行動を日中やりきって一堂に会した。“新自由主義と対決する労働運動ここにあり!”を示す力強い集会となった。

 東京労組交流センター代表の岩本正治さんの開会あいさつで始まり、日中のメーデー闘争が次々と報告された。東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会は、日比谷メーデーに決起した後、ただちに社前に登場、鈴木資本に団体交渉要求書をたたきつけたことを報告した。社前には支援労組70人が赤旗を林立させて馳せ参じ、鈴木資本を決定的に追い詰めた。
 郵政非正規ユニオンの斎藤裕介委員長は、日比谷メーデーで元気よくデモをやりぬき、郵政本社に春闘要求をつきつけた。春闘要求に対して当局が「好きで非正規をやっているんだろ」などと対応したことに、「無権利、低賃金の非正規を好きでやっている人がいるか! 非正規だろうと一生懸命働いているんだ。生活保障しろ」と怒りを込めて当局を弾劾した。

 さらにこの日、春闘で賃上げ要求を掲げて22波目のストライキに立った精研労組の組合員が胸をはって登壇した。「ストライキは非正規の雇い止め、低賃金化、人間扱いしない新自由主義資本への回答だ。正規労働者が非正規労働者の闘いに対して自分たちの闘いだとはっきり示す闘いだ。春闘でかちとるのは労働者の団結だ。正規と非正規が一体となって闘うことをつくりだす。そして新自由主義資本に絶対に勝つ。すべての闘いを6・10国鉄闘争大集会につなげよう」と熱烈に呼びかけた。そして国労共闘の仲間は「平成採を獲得し国労を変える」と闘う国労再生への決意をみなぎらせた。

 続いてメーデーアピールを郵政労働者が行った。万策つきてもなお新自由主義政策を強行する野田政権、これを支えているのが連合だ。アピールは「連合メーデーには野田首相が来て増税やると言っている。一体何なんだ! 連合こそ最大の『イエスマン』だ」と連合を弾劾し、「汗水垂らして働いていることに誇りをもち、労働の発言権をもって管理者による職場支配を覆そう」と訴えた。そして今日の労働者のおかれた状況が国鉄分割・民営化から始まったことを明らかにし、6・10集会への大結集を呼びかけた。

 決意表明では金属労働者が5年前の賃金カットを取り戻そうと労働者の当然の権利を掲げて春闘を取り組んだことを報告、「労働者が団結して闘えば資本を簡単にひっくり返せる」との確信を語った。またNAZEN事務局次長の富田翔子さんは、アメリカのオキュパイメーデー呼びかけ文を限りない連帯の意を込めて紹介した。「私たちはここにいる。多数であり、そこらじゅうにいる。私たちはつながり、けっして分断されない。1%の権力者たちよ、われわれに恐怖せよ」。合同・一般労組全国協議会の小泉事務局長は「闘争機関として1千人の全国協の組織建設をなしとげる」との決意を明らかにした。集会にはまた、ドイツの闘う労働者からも連帯のメッセージが寄せられた。

 集会のまとめに労組交流センター青年部長が「今日を出発点に職場・地域で闘う労働組合をよみがえらせよう。6・10集会に集まって日本全国の闘う仲間の力で新自由主義に大反撃を開始しよう!」としめくくり、団結ガンバローとインターナショナルを斉唱した。メーデー行動の1日の最後に力をふりしぼりデモを貫徹。「非正規職なくせ 原発なくせ」「大学でても仕事がない こんな世の中うちらでかえよう」などのリズムにあわせたコールに沿道の高校生、大学生、青年労働者が大注目。コールにあわせて声を上げ、デモ隊と一体となって大いに盛り上がった。

 新自由主義に真っ向から反撃し、6・10集会に職場から結集しよう!(KZ)

5月2日(水)
昼食はピーマンと塩昆布和え シシャモ 舞茸ご飯
三里塚の小松菜の炒め
夕食は、白菜と豚肉煮
焼きホッケ
ゴーヤー・チャンプルー
ブーちゃん、高い、高~い、

とミッちゃん

「前進」経営局には申し訳ないけれど、今の情勢の宣伝のために「前進」10面・情勢論文を勝手に拡販!
 世界大恐慌と階級決戦情勢の成熟
1章 あらゆる延命策が破産大恐慌は深化・発展する
 今次世界大恐慌は、新自由主義・帝国主義が野放図というべき財政・金融政策をいかに繰り返し発動しても、もはや爆発的進行に至るその深化・発展のすう勢を止めることはできない
 これはなんら不思議な事柄ではない。「過剰資本・過剰生産力」の重圧が基軸国・米帝の没落という形で「世界経済の分裂化・解体化」を引き起こし、それが相互に作用しあって、資本主義の経済的根底を吹き飛ばすような形で爆発したのが今次世界大恐慌であるからだ。新自由主義は、この恐るべき資本王義の末期的危機的な症状に対して、野放図な財政・金融政策、労働者階級への「自由」勝手な資本攻勢を展開することでのりきろうとし、具体的な経済政策としてはバブル経済に次ぐバブル経済を推進してきたのだ。そして、この新自由主義の絶望的延命策動の全面的破綻として歴史的に爆発したのが、今次世界大恐慌であったのである。
 しかも新自由主義は、1929年恐慌の大爆発を辛うじてのりきった帝国主義が、大恐慌の爆発への防波堤として形成した金融規制などを破壊することで成立したのだが、決定的だったことはまさにそのことが直接の契機となって、ついにリーマンの歴史的破綻となって、今次大恐慌は未曽有の金融的大崩壊を引き起こし、世界史を画する未曽有の世界大恐慌を爆発させてしまったことである。そしてそれは、基軸国・米帝の全面的な恐慌突入によって、世界経済全体を大恐慌過程にたたき込み、「世界経済の分裂化・解体化」に向かって突き落とすものとなったのだ。
 しかも、この際、新自由主義が金融資本主義化を深め、グローバル化を一層推進し、世界を新自由主義経済的に塗りつぶしていったことによって、基軸国から発する大恐慌は文字どおり全世界を大恐慌過程にたたき込むものとなった。この世界同時性・一様性は新自由主義が促進し、形成し、資本の絶望的延命方式となったが、大恐慌を29年大恐慌をもこえるすさまじい世界大恐慌として展開させることになったのだ。この結果、ちょっと先回りしていえば、いま世界は同時に、至るところで資本主義では解決できぬ大恐慌の重圧にのみ込まれ、支配階級は絶望的にプロレタリアートに階級決戦を挑みかかり階級的延命を策しているが、それはもはや労働者階級を生かしていくことも食わせていくこともできない階級攻撃となっており、労働者階級の革命的決起を絶対的に促進する結果をつくり出しているのだ。
 このことは、これから今次大恐慌の進行・激化・深化とともに果てしなく進むために、世界の労働者階級はプロレタリア世界革命に突き進むことをとおして生きぬき、かちぬいていく階級情勢に入っていくということである。

 人類史を決するプロレタリア世界革命に向かって、労働者階級は英雄的にたくましく必ず立ち上かっていく。いや、すでにそれは始まっている。労働者階級、その決定的な基礎的団結形態である
労働組合が、この事態に立ち向かう中で全体情勢を認識し、目的・到達点を明確にして、現在直下の階級決戦を職場生産点を軸に全階級闘争領域で決起していくことが重要になっている。党と労働組合の一体的形成・強化こそがその死命を決する

2章 野放図な財政投入策で米帝の危機は一層激化 
 具体的に世界大恐慌情勢を見てみよう
 今日の大恐慌情勢を見ていく上で決定的な事態は、米欧日・全世界をとおして、
財政危機からする国債暴落というとてつもない破滅的危機に直面していることである。国債暴落は究極的にはドル暴落の爆発をはらみ、世界経済は根底から崩壊・分裂・解体の危機に直面していく。

 
米帝についても、この点は決定的だ。
  ① 「改善」は見かけだけ
 米帝経済は今、新自由主義的延命策としての野放図な財政投入、超低金利 (ゼロ金利といっていい)政策によって、辛うじて大恐慌過程の大不況重圧に対応、対抗している。これは不断にFRB(連邦準備制度理事会)が超緩和政策を展開することで成り立っている。

 そのことによって、いわゆる「経済の改善」なるものが繰り返しつくり出されている。だが、それは金融・財政政策でばらまかれたマネー(これはたちまち世界に流れ込むものだ)を土台に、国際展開する大独占企業や金融独占体が一定の生産活動・販売活動を内外で展開し、とてつもない独占的利益をむさぼる構造として実現しているのである。したがって、これは一時的に大いに好調をうたいあげても、すぐさま、また行き詰まるものである。
 雇用・労働市場的に見ると、このような「経済の改善」の実態は、大独占企業的生産や設備の拡大が、高学歴者や高度熟練労働者をぎりぎり最少人数採用し、一定の量的拡大の必要には派遣、期間工の採用などで対応する方式で行われている。しかも、巨大な労働市場をなす中小企業は、この過程から大きくはずり落ちて、部品生産などへの時々の一定の動員という扱いを受けているのである。

 したがって、今日の米帝労働市場は、大恐慌に際して行われた千数百万人という膨大な首切り・レイオフによる大失業情勢を、根底から改善する力も方式も存在していないのである。

 このことは、3月の雇用統計でもはっきり示されている。この間、3ヵ月間20万人以上の非農業雇用労働者数の増加が続いたが、3月は2月の24万人増の半分、12万人増にとどまった。また、失業率は8・2%で前月比O・1ポイントの改善とされているが、これとて大半の理由は、失業の長期化から就職活動をやめてしまう人が生みだされ労働人口全体が減少していること、それが、失業率を見かけの上で下げているということでしかない。要するに、この間の経済の
「改善」なるものは、新自由主義的な経済体制下の独占企業的な雇用政策のもとで、大恐慌のつくり出した大失業者を再吸収できるような質も量ももっていないということである。

 むしろ、この間の情勢からすれば、欧州恐慌、中国バブルの崩壊(経済成長の急低下)の中で、国際的独占的企業の活動が収縮し、工場の閉鎖などが次々と発表されている。急成長しているのはIT関連の一部の産業にすぎないのだ。

 また、雇用情勢と一体で進む住宅建設の状況は、完全に二番底に突入している。
 ② 大失業、国債暴落危機
 このような情勢の中で、米国経済は大失業の重圧に、のたうち回っている。
 【今日の大失業情勢については、公式の雇用統計に沿って数字的にみるだけでなく、『ルポ貧困大国アメリカ』①②(堤未果著、岩波新書)などによって突き出されている
すさまじい労働市場の状況社会情勢を、しっかりと把握する必要がある。】

 ここから、米帝オバマ政権は雇用拡大を中心にすえて、大統領選挙戦を推進している。そのために財政・金融政策を展開する必要にかられているが、財政危機はすでに4年も連続して1兆㌦以上の財政赤字を蓄積しており、もはや限界に達している。すでに11年は米国債の一段の格下げさえ行われた。しかし、現状を放置すれば失業者はあふれ、失業率は高止まりという状況が続く。

 また、大独占企業、巨大金融機関、そして株式市場は、バーナンキ(FRB議長)によるQE3、すなわち第三次のネーの洪水状態化の再現を要求している。この4~7月情勢は米帝内外の情勢から重圧が強まる形勢にあるため、バーナンキは
QE3に踏み切るかもしれないが、これはもはや米帝の末期的な自爆行為であろう。

 原油情勢(油価上昇)とあいまって、インフレに火がつく可能性も増している。また、欧州情勢などからして、
国債暴落の嵐が世界を襲うことも必至である。これは米国債暴落の危険を限りなく増大させる。
 まさに、資本主義の終焉の鐘がなる――という情勢が切迫してくるのだ。

3章  欧州恐慌も一層進行し大恐慌の爆発点と化す
 欧州恐慌情勢は今や、世界大恐慌の白熱的爆発点となってきている。
 まさに世界大恐慌そのものの様相がここにある。以下、若干のポイントにしぼって略記する。
  ギリシャ経済は崩壊
 昨年、欧州はギリシャ危機に端を発し、国債暴落の危機がイタリアをぐらぐらにするところまで発展した。今日明らかにされている諸データと証言から、昨年10~12月期において、欧州は完全にリーマン・ショック前後の米帝的なパニック状態(恐慌状態)に突入していたことは明白だ。だからこそ、ECB(欧州中央銀行)は合計1兆ユーロもの資金供給を全欧州の全金融機関に行ったのだ。まさに「ヘリコプターでのばらまき」に近い。

 このリーマン的パニックに昨年第4四半期(10~12月)に突入した事態の意味は大きい。その後、ギリシヤ支援体制がひとまず成立したとか、今年3月末にESM(欧州安定メカニズム)体制が一応形成されたという経過があるが、こうした事実をもってしても、恐慌状態にいったん突入し金融システムが機能しなくなった事態がもたらしたインパクトの大きさをおし隠すことは、到底できない。また、ギリシャが70%を超える借金の棒引きによって 「ひとまず危機をしのいだ」などという話も、まったく信用できない。このことは、この3~4月の動きから、早くも暴露されてきている。

 ギリシャと
ギリシャ国債は、基本的にはデフォルトしたのだ。この破壊力は大きい。この結果、実際にはギリシャ経済はほとんど崩壊状態にある。
 まず、国債の事実上のデフォルトの結果、ギリシャの銀行は壊滅的打撃を受けた。ギリシャの大手銀行であるポストバンクは、いわゆる狭義の中核的自己資本比率が今年3月以前には19・9%もあったのに、「支援体制」後にはなんとマイナス20%、つまり膨大な債務超過に陥ってしまった。こうしてギリシャの金融機能はほとんど機能不全に陥っている。「緊縮財政」の押しつけは、経済成長のマイナス化を促進するだけである。
 この中で決定的なことは、政治・階級情勢だ。5月の総選挙をめぐって動いているが、3月のEU(欧州連合)とIMF(国際通貨基金)のギリシャ支援はギリシャ圧殺であり、ギリシャのプロレタリアートの生活と生存の圧殺である。これに対するプロレタリアートの革命的反乱がますます激化していくことは確実だ。それはギリシャ資本主義の安易な延命などを許すものでは断じてない。プロレタリア革命の足音が近づき、欧州の全プロレタリアートの決起の引き金を引く日は近づいている。
  スペイン恐慌本格化
 スペインの恐慌は、まさにいま全面爆発に向かって火を噴きはじめた

 この間のブルジョア・エコノミストのスペイン分析は、超楽観論者も批判的ポーズの論者も、みな大うそつきである。この間、ギリシャ危機の爆発の陰で、「スペインの危機はギリシャほどではない」などという宣伝が行われてきた。

 だが、
スペインの住宅バブルは、ヨーロッパはおろか世界でも最大級のものであった。これがついに全面的に爆発する時が来たのだ。すさまじい住宅バブル崩壊の嵐が吹き荒れている。住宅価格は暴落している。2011年第4四半期には、実に11%も下落した。

 この結果は、銀行の不良債権の巨大化・膨大化である。日本の住宅バブル崩壊の時よりひどい。この
スペインの銀行危機のすさまじさを証明するデータは、ECBがこの間ユーロ圏向けに行った銀行融資の半分(!)はスペイン向けであったという事実である。不良債権を大量に抱えた銀行は担保の投げ売りに走り、住宅価格をさらに下げている。

 これに対して、「スペインは銀行は不良債権で苦しんでいるが、政府の財政赤字はそれほど巨大ではない」などと気休めを言う分析家がいるが、とんでもない誤りだ。御用学者もいい加減にしろと言いたい。リーマン・ショックのとき、アメリカの巨大銀行はサブプライムローンで埋まり借金地獄にのたうち回ったが、この時に米政府は何をしたか? 天文学的なレベルの財政投入だった。スペインだって、銀行がバタバタと破産することを政府が見て見ぬふりをするとても言うのか。
財政赤字が巨大化していくことは目に見えている

 すでに国外の金融機関や投資家・ファンドなどは、スペイン経済の減速、失業増大、財政赤字拡大をみこして、スペイン国債の売り切りに走っている。この結果、「ギリシャ支援体制の形成」やECBの2月29日の5千億ユーロの追加的資本提供の展開などで一時下降していたスペイン国債の利回りは、4月に入ってどんどん上昇しつつある (つまりスペイン国債は下落しつつある)。

 4月4日には、スペインの中長期国債の入札が不調に終わるという事態が発生した。予定の29億ユーロは下限ギリギリで調達できたが、高い利回りなしには不可能だった。4日以降の国債利回りは連日上昇を続けている。

 4月4日 5・7%
    5日 5・8%
   10日 5・9%
   11日 6・0%
   13日 6・0%
 
7%と言われる危機ラインに日々接近している。
 
 スペインの債務残高も、4月3日の政府発表では、11年末は対GDP比68・5%だったのが、12年末には79・8%にまで拡大するとしている。しかし、これで収まるとは到底考えられない。
   全欧州で失業率悪化
 欧州恐慌の問題で重要なことは、実体経済面の恐慌的下降が今まさに進行しているということだ。
これはECBの発行するGDP統計が、ユーロ圏のすべての国が12年にマイナス成長になるとしていることに示されている。その結果、
失業率のものすごい悪化が全欧州、とりわけ南欧諸国で進行していくということだ。

 欧州各国の失業率、とりわけ若年労働者(25歳未満)の失業率の高さはす
さましいばかりである(日本経済新聞4・10付)。

 まず
スペインの失業率は23・6%である。そして、ユーロ圏全体の失業率は10・8%である。
 とりわけ25歳未満の
若年労働者の失業率は、以下のとおりである。
 
スペイン  50・5%
ギリシャ    50%超
ポルトガル  35%
イタリア  30%
アイルランド  30%
フランス  20%
 ドイツ   7 %
ユーロ圏   22%
 ④ 労働者への攻撃激化
 こうした実体経済の危機のもとで国債暴落の危機がすでに完全に地平線上に現れてきている。ギリシャではすでに爆発した。スペインでも、今まさに爆発しようとしている。

 これに対するEU、ECBの基本政策は、ドイツ帝国主義の利害を軸にして、徹底した緊縮財政措置をとって財政赤字をゼロ化することである。いわゆる「財政条約」が合意され、各国の批准などが始まっているが、これは世界大恐慌下の現実、欧州の実体経済の現実の中では、経済の激しい縮小化をつくり出す。その中で失業者はさらに増え続け、財政赤字は歳入・歳出両面からさらに拡大していく以外にない。

 この中でドイツ帝国主義を軸に欧州の資本家階級は、この財政赤字削減=国債暴落阻止で労働者階級を脅迫し、労働者階級の既得権を剥奪し、労働法制の全面改悪へ突っ走ろうとしている。イタリアでは整理解雇を自由にする法制を敷こうとしている。スペインではそれに加えて賃下げを容易にする労働法の改悪を強行しようとしている。ギリシャは労働者階級の解雇の自由化、年金支給率の引き下げ、大幅賃下げなど極限的な攻撃を追求している。フランスも、サルコジが規制緩和で労働者階級の既得権を全面的にはく奪することを狙っている。
ドイツはすでにこれらの攻撃を済ませ、それを強めようとしている。

 要するに、大恐慌―欧州恐慌によって生じた財政危機→国債暴落の危機をむしろ奇貨として、
労働者階級の諸権利を剥奪し、労働組合の力を破壊し、労働者の職場支配を粉砕し、新自由主義を百%貫徹するやり方にもっていこうという、すさまじい反革命がたくらまれているのだ。

 しかし、そうした攻撃はいったい何をもたらすか? すでにギリシャのプロレタリアートが前人未踏ともいえる大ゼネストの波状攻撃と巨大デモをもってEUおよび自国資本家階級と激突し生きぬこうと闘っているではないか! あの闘い方がすべての諸国の労働者階級のものとなり、欧州大陸をゼネストと戦闘的デモの巨大な激浪の逆巻く大陸へと転化することは確実である。それは、もはやプロレタリア革命の勝利まで止むことはないのだ。
 そしてこれこそが、世界情勢を大恐慌―欧州恐慌のさらなる全面的爆発へと発展させていくものとなる。 
 ⑤ まやかしの「安全網」
 スペインの恐慌爆発と国債暴落は決定的に欧州恐慌情勢を揺るがす。スペインの経済規模は、欧州大陸でイタリアに次ぐ第4位の大きさをもつ。ここで爆発する国債暴落の危機は、必ずイタリアに波及し、さらにフランスをも今度は確実にのみこむ。すでにイタリア国債の利回りは、不気味に再び上昇カーブをたどっている。
 この間、3月30日にEUは、財政危機への「EU安全網」として、EFSF(欧州金融安定化基金)とESMを統合して、いわゆる「8千億ユーロ体制」を敷いた。

 しかし、これはまやかしにすぎない。この8千億ユーロのうち、実際これから諸国の財政危機の支援に投入できるのは、実は5千億でしかない。これでは、スペイン、ひいてはイタリア、フランスにまで波及する危機にはまったく対応できない。このためIMFが現行の「4千億ユーロ支援体制」から5千億ユーロ増額して「9千億ユーロ体制」に強化しようという動きを始めたが、なんと米帝の自国中心主義からあっさりと葬り去られてしまった。直近の主要20力
国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は何ら有効な対応をとれないハメにおい込まれている。

4章  党と労働組合の強化で最弱の環=日帝打倒へ
 ① 中国スタ崩壊の危機
 欧州恐慌は、スペイン恐慌の爆発によって一挙に新局面に突入しつつある。日・米・欧・中という世界経済体制の決定的存在である欧州での恐慌の爆発は、世界大恐慌の一環そのものであり、これは米帝にも決定的打撃を与える。しかし、直接的に最大の打撃を受けているのは、残存スターリン主義・中国である。

 自己自身のバブル経済の破綻過程で大動揺している時に、最大の輸出先である欧州経済の急激な収縮は、中国にとって大きな打撃である。中国のGDP成長率は、今年第1四半期(1~3月)に8・1%にまで下降した。中国にとっては、8%の成長率は米欧日帝国主義のO%にあたるようなものである。

 この下降の最大の要因は、EU向け輸出の急速な減速である。EU向け輸出はこれまでの20~30%の年率膨張か
ら、今年の第1四半期には一気に7・6%にまで下降してしまった。

 3月の全国人民代表大会・では、今年のGDP成長率(実に7・5%にまで引き下げた。中国バブルは、大恐慌の過程をとおして、今や確実に崩壊しようとしている。 

 さらに重要な事態は、中日スターリニスト的支配体制における深刻な分裂と政治的死闘が始まったことである。これは、大恐慌下で残存スターリン主義・中国の巨大な市場とその成長に依存する以外にないという、帝国主義の絶望的延命形態としての新自由主義の特質を象徴する事態である。そしてスターリニスト指導部の分裂と政権の解体的危機は、経済大国化した中国の崩壊を確実に生みだすのだ。

 2012年はこの意味で、中国バブルの崩壊が引き出す世界史的大動乱が、世界大恐慌を新自由主義・帝国主義の手ではどうにも収まらない混沌たる情勢になる可能性がある。
 ② 労組の階級的再生
 新自由主義・日帝は、100%「最弱の環」と化している。3・11情勢のもとで日帝は、再起不能的な大打撃を受け、死の苦悶にあえいでいる。日帝・野田の消費税増税、労働組合圧殺との決戦、原発再稼働との決戦は、この中で闘われる。

 以上見てきた全世界の大恐慌情勢の激動の中で、
日本の階級闘争は2012年階級決戦を迎えている
この中で日本の労働者階級は、国鉄決戦と反原発決戦を結合し、日帝・野田打倒の闘いに今、全力投球で決起にしている。しかも、1~4月においてこの闘いし、確実に階級的労働運動の勝利としてかちとられている。

 6・10国鉄大集会―7・16反原発10万人大集会を大きな飛躍台として2012年決戦を闘い、圧倒的にプロレタリア革命の赤旗をこの地にうち立てよう。そしてエジプトからギリシャ、イタリア、フランス、スペイン、アメリカ、ブラジル、トルコ、何よりも韓国、朝鮮、中国のプロレタリアーともに国際的隊列を形成し、プロレタリア世界革命へ進撃しよう。

 
労働組合の階級的再生にすべてのプロレタリア革命への道を開く力が宿っていることを決定的に確信し、この日
本の地で、革命的実践
をもって、その勝利を示していこう。
 

5月1日(火)
昼食は動労千葉物販のそば 天ぷら3種 イナリ寿司
食後、春特別号、1時間半で読み切る
夕食はウナギのひつまぶし 豆苗・モヤシ・貝割れとベーコン炒め
ブロッコリー
★反原発・反失業 5・1東京メーデー行動★
昼間・郵政本社前にて春闘賃上げ雇い止め撤回申し入れ行動
夕方・5・1メーデー集会とデモ(集会夕方6時30分開始 8時デモ出発予定)
闘う労組・団体が呼びかけます!
会場・文京区民センター
都営三田線・大江戸線「春日駅A2出口」徒歩2分、東京メトロ丸ノ内線「後楽園駅4b出口」徒歩5分
東京メトロ南北線「後楽園駅6番出口」徒歩5分、JR水道橋駅東口徒歩15分
250名の結集で、6・10集会へgooo
帰宅後、一杯


勾留延長許さない
3・14法大弾圧を許さない法大生の会のブログから転載
学友A君の勾留延長が決定されました。
絶対、許さない!

引き続き、地裁前ビラを平日は継続していきます。
全学連ホームページより転載
4月27日、4・19法大弾圧で不当逮捕された学友A君の勾留理由開示公判を東京地裁で行いました!
 この日はA君の友人を先頭に傍聴席に入りきらないほどの仲間が結集し、さらにA君も8日間の完黙・非転向の闘いをやり抜いて元気に出廷し、A君奪還への決定的な闘いとして打ち抜かれました!
 冒頭、法大弁護団である森川文人弁護士から「『公務執行妨害』の具体的事実を示せ」「警察の側こそデモ隊に暴力的に襲いかかってきたのではないのか」と追及が行われました。合田悦三裁判長は警察権力の筋書きそのままの返答しかできず、司法権力と警察権力の癒着ぶりを満天下にさらす始末。傍聴席からも「A君は何もやってない」「早く釈放しろ」「裁判長こそ監獄へ行け」と抗議の声がガンガンあがり、合田裁判長は不当にも退廷命令を乱発。
 井堀哲弁護士からは「『処分撤回』『反原発』を掲げた法大デモに対する弾圧そのものであり、『公務』自体が不当である」「3・11以降、国・財界・マスコミが一体で国民を騙し続けてきたことが明らかとなった。あらゆる権力が権威を失っている。司法も原発に手を貸してきた張本人であり、恥の上塗りをしている。」と根底的な批判が叩きつけられました。
 4・19弾圧ぶっ飛ばし、法大闘争勝利へ!
 キャンパスから再稼働を阻止する「反原発」大運動を巻き起こし5月沖縄闘争へ!残り2週間全力で組織化を!
↑開示公判後、A君奪還へ改めて決意を燃やす結集した仲間たち

 だ  ん   け  つ  2012年5月1日  
781
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11

電話 3928-1378
ショーワ、ジェコーで
派遣法廃止・非正規職撤廃・解雇撤回
社前闘争
写真はショーワ本社工場門前
 「突然解雇されて、どん底につきおとされた。派遣だから交渉に応じる必要もないなんて許せない。派遣法をなくし非正規職を撤廃するまで生涯をかけて闘う」。4月27日、埼玉県行田市にあるホンダ系自動車部品メーカー・ショーワ本社工場の門前で、派遣切りされた元派遣労働者の怒りの声が響きわたった。正門は閉ざされ増強された警備員が立ち並ぶ。正門の先の本社建屋前には労務担当重役をはじめ管理職30人余りがたち並び、憔悴した表情で見ている。昼休憩中の工場のあちこちから労働者が門前の抗議行動をじっと見ている。

 赤旗を林立した抗議行動では、3年前の派遣切りされた当該が次々マイクを握り、支援にかけつけた全国の仲間が怒りの声をあげた。ジェコーで闘う被解雇者もともに怒りの声をあげた。

 ショーワでは、リーマンショック直後の08年末、派遣切りで約300人近い派遣労働者が次々と職を奪われた。行田分会を立ち上げ、ピケを張って機械をぶっとめ、ショーワとの団体交渉を求めて闘った。それから3年、現在労働委員会で争っているが、非正規職撤廃をめざしてどこまでも闘い抜く戦闘宣言を発した門前行動だった。門前行動後、工場の外周をデモ行進。あたり一帯の工場で働く労働者の注目をあびた。

 夕方4時からは、昨年も門前行動を闘ったジェコー行田本社工場前に移動し、80人でジェコーによる非正規職の解雇を弾劾する行動を闘った。3年間の継続した闘いで、ジェコーの工場内でも様々な異変が生まれてきている。パワハラ、セクハラがひどくなったと内部からの訴えが届くようになった。新たに導入された派遣労働者たちが門前の抗議部隊にびっくりしながら、ビラを受け取って夜勤に入っていく。ジェコーの非解雇者が全国の支援者に感謝の声を述べながら、ジェコー資本を弾劾する。「常務! ここへ出てこい! 派遣がどんな生活を強いられているか分かってるのか! 絶対に許さない」

 動労千葉の外注化阻止の闘い、鈴木コンクリート分会の闘い、郵政非正規ユニオンの闘いとして、非正規職撤廃の闘いが大きく前進し始めた。闘う労働運動の復権が現場から始まったことを実感させるショーワ、ジェコーの現地門前行動であった。(小川撤) 

泉州住民会総会75人まる


 4月29日、泉佐野市の泉の森ホール2階で、泉州住民の会の今年度の総会を開き、75人が参加しました。今年の総会は、関西新空港がものすごい危機を迎えている中で開催しました。関空―伊丹経営統合という危機対策、LCC(格安航空)に頼るしかない運営、泉佐野市は関空赤字を埋めるために「市の名前を売る」という究極の選択までするようになっています。われわれが批判してきたとおりに破綻しています。

 総会は、役員の司会で始まりました。来賓あいさつは、関西労組交流センター代表の上村敏行さん、連帯労組関生支部執行委員の武谷新吾さん、部落解放同盟全国連西郡支部長の岡邨洋さんの3人がされました。

 岡邨さんは、西郡住宅闘争で強制執行との決戦に勝利したと報告し、「橋下との闘いに勝てる!」と確信を込めてあいさつしました。

 活動方針は、国賀祥司代表が行いました。まず、泉佐野市長が市の命名権を売却する問題を暴露、弾劾し、この問題の本質を「究極の新自由主義で資本主義の末期だ」と明確にしました。多くの市民から「名を売るより、恥を売っている」と怒りの声が上がり、新自由主義との闘いが爆発しています。

 次に、関空―伊丹経営統合の本質を提起しました。関空会社が破綻しているから大阪空港と統合するというのだが、そこからもまた儲けようとする新自由主義の悪どさがあるのです。福島や宮城の被災地からも資本が儲けようとするのが特区であり、「災害資本主義」というアメリカがやっている末期的な資本主義と同じです。関空の破綻を「ビジネスチャンス」として、大阪空港をひっつけて売る。大阪空港の「正規職を解雇し、非正規に変えて儲けられる。空港の土地を売って儲けられる」ことを狙っているのです。しかし、うまくいくはずがありません。

 さらに、マスコミがもてはやすピーチ、LCCについても厳しく批判しました。29日早朝、関越道で起きた悲惨な事故。格安高速バスの運転手が居眠り運転でガードレールにぶつかり、7人死亡39人けが、という重大事故が起きましたが、LCCの未来を示していると思います。国の規制緩和で高速バスは、1人運転手で長距離運転できるようにしました。また企業が参入しやすくするために、3台以上のバス保有と責任者がいればどんな企業でも参入できるように規制緩和したのです。新参企業が増えて会社は倍ほどに増え、過当競争―ダンピングで取り合いになっていました。

 安い理由は、安い給料で1人運転の過酷な労働をさせるからです。新自由主義のやり方が、労働者と住民を殺したのです。LCCも同じです。ピーチは開業1ヶ月たたないうちに事故を起こしました。長崎空港で、客室乗務員の操作ミスで事故、修理に3日間かかり13便欠航。起こるべくして起きた事故、もし高速バスのような大事故になっていたなら、どうなっていたのか。安全性を投げ捨て、未経験者を安い給料で雇い、運行するLCC。これが新自由主義の儲け方です。

 今年の関空反対全国闘争は、7月1日(日)末広公園でやると提案し、決まりました。さらに、「橋下・維新の会と闘う」「大飯原発再稼働を絶対に止める」などの方針も提案し、了承されました。(泉佐野・K)

三里塚芝山連合空港反対同盟 動労千葉 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議 労組交流センター
動労千葉を支援する会
3・14法大弾圧を許さない法大生の会
北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」
とめよう戦争への道!百万人署名運動
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2012年日誌
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